2010年8月27日金曜日

台北市が予定する花博をめぐる汚職疑惑 検察は速やかに捜査を


台北市が132億元もの巨額な予算をかけて、今年11月から「台北国際花博覧会」開催を予定しているが、これをめぐり台北市と関係業者の間で贈収賄疑惑が浮上している。林右昌スポークスパーソンは27日、次のように見解を表明した。
台北市政府がこのために購入した花は膨大な数に及ぶが、価格はいずれも市価の数倍ないしは数十倍にも及んでいる。市政府当局はこれを一線にいる担当公務員のミスであるとして処分を発表しているが、これは単なる「行政の過失」ではなく、汚職事案である疑いが強く、検察は速やかに捜査すべきである。
市政府は騒ぎが広がると、業者のせいにして、「業者を告訴する」としたり、監督不行き届きだとして2人の事務官を訓戒処分とした。しかしそこにみられるのは汚職疑惑の糊塗と政治的責任の回避である。市政府当局は姑息な逃げを打つばかりで、事実を正視しようとしていない。
花博に関する台北市の予算は132億元にものぼっている。そのうち物品購入費が大部分を占めており、その価格決定権は市政府幹部にあり、業者にはない。もし市価と購入価格の差が数%程度であるなら、単なる行政の過失といえるかもしれないが、差額は数十倍に達するケースがある以上は「単純過失」や監督不行き届きというよりは官民癒着の汚職事件というべきであろう。
違法行為者の口裏あわせや証拠隠滅を防ぐためにも民進党は検察当局が速やかに捜査を始めるよう求めたい。
Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿