2011年10月8日土曜日

蔡英文総統候補:「台湾=中華民国」 10-08


蔡英文総統候補は8日、高雄での国政演説会で「台湾は中華民国」「中華民国は台湾」という認識を示した。
これは中華民国双十国慶節を前に、国民党と民進党との間で異なる「中華民国」の解釈について、対立を避ける最大公約数として打ち出したもの。
さらに次の点を強調した:
台湾社会において中華民国に関する認識の違いがみられる。その最大の理由は中華民国が成立したとき、台湾は中華民国の版図になかったが、第二次大戦後になって、台湾に中華民国の支配が及んだ。しかしそれは独裁統治であり、さらに二二八事件と白色テロを経て、台湾人のなかには国民党政権に対する恐怖と不安と疑念が蓄積された。
さらに60年もの間、中華民国は本来の国土を失い、62年の間、台湾を統治するだけになっている。そして今や台湾の土地と人民は融合し、大多数の台湾人は、台湾は中華民国であり、中華民国は台湾であるという点をアイデンティファイしている。これこそが中華民国の生まれ変わりである。
今日の民進党はイデオロギーに固執する政党ではなく、政権をいつでも担当しうる責任政党である。そこで寛容の心で歴史的に発生してきたものを受け入れ、自らに自信を持たなければならない。そして唯一譲れない点は2300万人の主権である。
現在の国民党も六十年台湾において民主的選挙の洗礼を受け、台湾の何度かの総統直接選挙を経た。現在の中華民国政府はもはや外来政権ではなく、現在台湾の政府である。現在の国民党は大中国主義傾向の政党であり、その業績に多くの人は不満を持っているが、、それでも国民党は台湾民主主義の中のひとつのプレーヤーであり、ひとつの政党である。だからわれわれは国民党も包容し、中華民国の政府も包容することができる。台湾という概念の中に含まれるからである。台湾人はそれを包容し、許すことができる。しかし台湾人が譲れないことがある。それはこの国の主人となり、自分たちで決定することである。民進党と国民党では中華民国の解釈が異なっているが、責任は同じである。それは社会が和解し、国として団結すべきだという点だ。中国の台頭、グローバル化の台湾経済・産業・雇用に対する衝撃にともに対処しなければならないからである。
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