2011年12月23日金曜日

蔡英文候補、総統候補第一回政見発表会で中小企業・失業対策を提示


 蔡英文総統候補は23日、第一回政見発表会で中小企業・失業対策を提示した。


・台湾は中華民国であり、中華民国は台湾である。私のいう中華民国とは、台澎金馬であり、淡水河、濁水渓、高屏渓,嘉南平原,タロコ峽谷からなるこの土地である。

・台湾と呼ぼうが中華民国と呼ぼうが、この土地で奮闘しているのは2300万の台湾人民であり、安身立命の場所である。

・しかし馬総統の眼中の中華民国とは北京が主張するのと同じく、長江、黄河、黒龍江、青康蔵高原からなる「一つの中国」のようだ。

・総統の責任は、国家主権の防衛であり、台湾の自由と民主主義の現?を守り、国民が将来も安心できるようにすることだ。

・しかし馬政権下で国民の不安は増大している。一つの中国という思考の下で両岸平和協定なるものを持ち出し、台湾の自由で民主的な現状の改変をもくろんでいる。もし馬氏が再選されたら最終的統一に向かうことになる。

・馬政権下で主権と民主主義が損なわれた以外にもガバナンスと経済運営の能力不足から国民の不安は増大している。

・馬政権の経済対策は二通りしかない。(1)対中傾斜と対中経済協定ECFA。しかしこれによって台湾経済はますます悪化した。(2)大量の起債、国家予算の浪費。

・台湾の産業は内外さまざまな困難に直面している。これに対してわれわれは「産業固本(台湾本国で基礎を固める)」戦略、つまりグリーンエネルギー化、知識化、在地化を提示している。

・TSMCの張忠謀会長が述べた「政府は台湾の産業を大事にすべきだ」ということの実践である。

・政府は二つの原則が必要だ。(1)指導者が政策内容を把握し、誇張や隠蔽をしないこと。(2)問題に立ち向かい解決する勇気と知恵を持つこと。これが馬政権には欠けている。私にはできる。

・民生問題について、政府がやるべきことは

 (1)台湾産業のパートナーとして、新たな輸出市場を開拓する

 (2)土着在地経済と連携し、グローカル化を進める

 (3)財政健全化を進める

中小企業・伝統産業について

 (1)中小企業が安心できる経営環境を整備する

 (2)為替とエネルギー価格の安定性に気を配り、政府が緩衝材となる

 (3)大学など研究機関が中小企業を全面的に支援する仕組みをつくる

 (4)中小企業のための国際マーケティングチームをつくる

失業・労働者対策として

 (1)失業した若者への短期的「失業手当」支給

 (2)失業者認定基準の緩和

 (3)雇用保険基金を財源として無給休暇労働者に「短期労働手当」支給


・馬総統は「もし1992年合意を認めなければ両岸関係は後退する」などと脅迫しているが、これは北京の主張と同じであり、台湾人の将来の選択権を奪う暴言だ。

・馬総統に逆に聞きたい。国家主権と民主自由がなくなれば、台湾が残るのか?

・私がいう「台湾コンセンサス」とは重要な政策を民主的手続きに合致するよう多数派の合意を結集することだ。しかし馬政権のいう「1992年合意」は民主的手続きを経たものではない。

・台湾社会のコンセンサスは次の4点がある。

 (1)台湾の国家主権と民主主義の確保

 (2)台湾海峡の恒久的平和の確保、それには中国が台湾武力発動を放棄すべきだ

 (3)両岸政策は持続的で安定的であるべきで、拙速は禁物だ

 (4)多元的で相互尊重、民主主義と寛容によって台湾と国民の力を結集する

・選挙勝利の暁には国内各界、中国などと対話を行う。中国側も台湾人の選択権を尊重するものと信じる。将来の両岸関係は前進すれども後退しない。

・政権交代準備期には現政権・国会と「安定経済対策小組(経済対策安定部会)」を設立し、国内経済・金融情勢に対応する。

・「両岸対話工作小組(部会)」を設置し、中国と対話を行う。

・女性政治家として、女性の社会的な働きにより強い関心を持つ。



Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿