2012年5月29日火曜日

馬英九総統の就任演説に対する陳菊代理主席談話 2012.5.20



党団委員各位、メディアの皆さん、国民の皆さんこんにちは。
 昨日、数十万の人々が我々の519デモに参加してくれた。参加者の中には若いサラリーマン、子供を抱えたお父さんお母さん、お年寄りから障害者の人々の姿もあった。参加者がどこから来ようと、どんなバックグラウンドを持とうと、台北の街を歩いたのは、国民の意思を表現し、馬英九総統に対して施政の不満をぶつけたかったからである。
 これまでの4年間、数々の失政により、国民生活は困窮を極めただけでなく、これからの4年間に対しても、国民は馬総統を信任出来ず、不安に苛まされている。

 昨日のデモの際、数十万の参加者は、景気が回復せず、経済に改善が見られない現在、石油・電力価格を値上げしてはならないと馬総統に要求した。値上げが断行されれば、通貨膨張を引き起こし、国民生活はより一層苦しいものになるだろう。
 また、国民の健康かつ安心な食生活のため、ラクトパミンが混入した食肉の輸入を許可しないようにも求めた。
 そして、参加者がもっとも期待するのは、馬総統が両岸関係に対処する際、民主の原則を堅持し、台湾コンセンサスを維持することであり、台湾の未来についての安心感を与えて欲しいというものであった。
 我々は馬総統が国民のこうした声に真摯に耳を傾け、誤った政策は改善するとともに、今日の就任演説の中で正面から取り上げ、反省に言及するものと期待した。

 しかし、非常に残念なことに、この4年間の失政によって国民に苦痛を与えたことに対し、馬総統は一言の謝罪もなかったばかりか、昨日数十万の人々が上げた声に耳を傾けることもなく、誤った政策を撤回しようともしないのだ。
 それどころか、新しい任期が始まったこの日に、馬総統は再度、誤った政治の責任者の一人でもある陳沖氏に組閣を命じ、数々の失政の延命を図ったのだ。

 馬総統がこのように、国民の権益や国家の将来を無視した独断専行を続けるのであれば、民進党は台湾国民の政党としての忠義を果たすため、馬政府の監督と抑制にあらゆる努力を惜しまず、国民の福祉を保障する。ここに私は民進党主席として、以下の2つの重要な点について宣言する。

 第一に、責任政治の精神を実行し、国民の権益を保障するため、我々は鳥インフルエンザの隠蔽、ラクトパミン混入食肉の輸入解禁、石油・電力価格の値上げ実施をした陳沖内閣に対し、不信任案を提出する。陳沖氏はこれまでのあらゆる失政の責任をとって辞任し、内閣を完全改組しなければならない。

 第二に、立法院の職責は憲法によって定められた政府の監督であり、盲目的に政府を庇護することではない。民進党は、民間団体がラクトパミン混入食肉の解禁を支持し、国民の健康を蝕もうとした立法委員の罷免運動について全力で支援する。

 国民の皆さん、選挙によって選出された総統が、国民の呼びかけにも全く応じないような状況では、我々の国家と次世代の子々孫々を守るため、これからの4年間、より一層団結し、さらに努力し、頑張っていくしかないと悟らなければならない。

 私はこの場で皆さんに保証する。民進党のメンバーは常に国民の皆さんとともにあることを。崖っぷちの我が国を引き上げること、それが我々に課せられた次なる使命である。台湾の同胞たちよ、我々に力を貸してください。
 ありがとうございました。

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