民進党が主催した「日子歹過,總統踹共(苦しい生活、総統は責任を)」デモは19日、十万を超える民衆が参加。民進党の陳菊代理主席、蔡英文前主席、台湾団結聯盟の黄昆輝主席、謝長廷元行政院長、游錫堃氏や、民進党幹部、民間団体代表などに率いられ、3つの路線にわかれたデモ隊は、夜になって北平東路の集会会場に集結した。
陳菊代理主席の演説は以下の通りである。
参加者の皆さんが先ほど、最大限の情熱で蔡英文前主席を歓迎する光景を目の当たりにしました。蔡前主席と馬総統が選挙戦を戦っているさなか、大変残念だったのは、我々と袂を分かち、我々を支持してくれなかった方々の存在です。
確かに民進党は選挙戦でミスも犯しましたが、選挙が終わってから現在まで、わずか4ヶ月という短い期間にもかかわらず、台湾社會は民主の転換という事態に直面していることがわかります。
これまでの20数年間で、私はこれほどまでに台湾社會が空前の困難に陥っている状況を見たことがありません。天を仰いでも無意味であり、頼れるべき政府もないような状況では、国民は日々の生活もままならず、非常に苦痛を強いられています。
総統は国民に語りかけるべきであり、口をつぐんでいる場合ではありません。総統は責任を負わなければならないのです。総統は民主のプロセスを経て、台湾社會が国家の指導者として選んだのですから、今日の国民が感じる苦痛、北から南まで多くの人が苦しい生活を送っている状況に、総統は責任を持ち、責任を果たさなければならないのです。
今日午後、総統は有権者が不満を抱えている4つの事がらについて語りました。それは、雇用機会の創出不足、平均給与増加ペースの遅れ、貧富の差の縮小不足、政策に関するコミュニケーションと説明不足です。今日、台湾社會のすべてがこうした不満に満ちており、我々は未だ国家の指導者を目にしておりません。あらゆる世論調査で支持率が20%台となり、不満度は70%近くにも達しています。
有権者が不満を抱えている点について認識できていると述べましたがが、馬総統は明日の就任演説で、これらの実現出来ない政策、誤った不十分な政策を撤回する用意があるのでしょうか。
石油・電力価格の値上げにより、生活はより苦しくなるが、馬総統は国民に対し、石油・電力価格は値上げしない、安心して生活して下さいと言えるのでしょうか。
皆さん、馬総統は交代させなければなりません。けれどもそんなに簡単なことではないのです。台湾の労働者と若者の失業率はかくも深刻です。馬総統はこの点について、誤った政策はとっていないと言い張っています。
私たちが国家の指導者に語って欲しいと期待するのは、社會をいかにして絶え間なく進歩させるかであり、雇用機会をいかに広げるかです。そして、若者に未来を与え、苦しい生活を送る労働者を食わせることなのです。これこそが国家の指導者としての責任であるはずなのに、馬総統の言葉は軽過ぎて、民進党は受け入れることが出来ません。もちろん台湾の社会も受け入れることは出来ないでしょう。
馬総統は、過ちはないと抗弁しますが、では方法はどこにあるのでしょう、未来はどこにあるのでしょう。馬総統は責任を負わなければなりません。
政策についてのコミュニケーションは不足していないでしょうか。皆さん、考えてみてください。政府は正しいのでしょうか。政策は大多数の国民に有利だと言います、そうでしょうか。政策に誤りがあった場合、どのように再びコミュニケーションを取るのですか。影響を受ける人のほとんどにとっては無意味でしょう。
我々民進党は、政策というものは台湾の社会が公平正義に符合するものだと感じていなければならないと考えます。今日はどしゃ降りですが、この雨も我々を試しているのです。雨風の中、私たちは意思を貫き、意見や抗議の声を上げられるかどうかの試練です。民進党はこの大雨の中、びしょ濡れになりながらも参加してくれた皆さんに感謝します。私の服も濡れたり乾いたりの繰り返しです。
今日のデモには十万人を超える参加者がありました。3つに分けられた路線には、どんな職業かに関係なく、お父さんもお母さんも、労働者も学生も、そして苦しい毎日を送るたくさんの人々が立ち上がり、民進党とともに台湾の意見を叫んでくれました。国民の声を上げてくれました。
民進党は多くの我々とともにある人たちを守る責任があります。基本的な意見は十分に伝わりました。また、民進党は台湾社会がこれほどまでに困難を抱え、多くの人々が苦しい生活を送っている時には、国民とともに立ち上がり、政府に知らしめる責任があります。
民進党はラクトパミンが混入した米国牛肉の輸入に反対です。民進党は健康な牛肉を要求します。EUと同じく、健康に対して危険があるものはいかなるものも受け付けられないのです。
民進党はここにもう一度強調します。経済が合理的に改善されるまで、国民の苦痛が取り除かれるまで、石油・電力の値上げを国民は決して受け入れられません。馬総統に希望することは、明日の就任式典では、台湾の社会に新しい希望をもたらして欲しいということです。
経済や社会の富がこれほど不足している時に、石油・電力料金を値上げしてはなりません。国民生活のために、庶民の生活のために、石油・電力料金は努々値上げしてはならないのです。
民進党は今日、台湾社会とともに戦う責任があると考えます。ここにいる参加者の皆さんに理解していただかなければならないのは、台湾は民主で自由な社会であると同時に、多元的な意見を持つ社会です。台湾の国家主権は2300万の社会の共同意思を尊重しなければならず、台湾のコンセンサスを確立させなければなりません。馬英九総統が独断で決めることは出来ません。私たちに替わって決めることも出来ません。
ここで皆さんに申し上げたいのは、これからの台湾はやはり苦しい日々が続くかもしれないということです。これまでの4年間、馬政府の無策により、生活は困窮を極めました。しかし、今後の4年間はさらに辛くなるかもしれないのです。皆さん、国民が主人です、国民が最も大きいのです。今日、馬総統は我々の意思とは合致しません。皆さんにお願いです。皆さんも民進党とともに馬政府を監督して下さい。
今日、民進党中央党部、立法院党団などがここに集まっています。10万人を超える参加者を集めたデモも、もうすぐ正式に終了します。民進党は明日5月20日の馬英九総統就任式の日も、至るところで抗議の声を上げ、国民の怒りを表明します。
すべての参加者の皆さん、台湾のどこにいようとも、引き続き民進党とともにあり続けて下さい。そして我々の声を全世界に届けようではありませんか、執政者に届けようではありませんか、そして台湾社會の政府に対する堪忍袋の緒も間もなく切れるということを知らしめようではありませんか。
皆さんも民進党と同様、最高の水準で引き続き政府を監督していって下さい。民進党も皆さんとともに努力し、政府が我々国民の側にあるのか否か見つめていきます。これからも戦っていきましょう。
最後にもう一度、皆さんに感謝申し上げます。今夜の集会はこれで終わりますが、明日からまた台湾各地で引き続き声を上げていきます。明日、友党の台湾団結聯盟は台北で声を上げ、我々民進党は台湾各地で引き続き活動していきます。
私は民進党を代表して皆さんに申し上げます。頑張りましょう!ありがとうございます!
どうか皆さん、引き続き我々に力を与えてください。皆さんのびしょ濡れの姿を見ると切ない気持ちです。しかし、国民の声や不満は伝えなければなりません。抗議は我々国民の権力です。ありがとございました。
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