2012年5月30日水曜日

蘇貞昌主席 就任にあたっての挨拶



立会人の陳繼盛主任委員、陳菊代理主席、呂秀蓮元副総統、黄昆輝主席、林志嘉秘書長、歴代主席の皆さま、ご来賓の皆さま、民進党の同志の皆さま、メディアやテレビの前の皆さんこんにちは。

 これは歴史的な瞬間です。民進党の新しい主席のポストに結党時のメンバーの一人が就きます。私はその責任の重大さを深く受け止め、自分自身に対して、そし皆さんに対しても、任務に全力であたることを誓います。

 まず初めに、陳菊市長に感謝申し上げます。陳市長は多忙な公務にもかかわらず、我々の要請に応えて代理主席を努めて頂きました。その期間のご苦労はいかほどばかりか、我々はここに敬服し、感謝の意を表します。皆さま、陳前主席に熱烈な拍手をお送りください。

 我々にとってこれまでの3年間というものは忘れられるものではありません。2008年、総統選挙に敗れた艱難辛苦の時期、蔡英文元主席が就任し、落ち込んでいた党勢を鼓舞し、士気を盛り上げて下さいました。これはおそろしく容易なことではありません。皆さま、蔡元主席にも大きな拍手をお願い致します。

 日前、馬総統の就任演説がありました。馬総統の一期目は謝罪の言葉の中で終わり、二期目は抗議の声の中で始まったのです。就任演説には国民の期待に応えたものではなく、台湾はどこへ進むのか、どうなるのか、憂いは増すばかりです。

 国民が苦痛に彷徨っている現在、民進党はすべての国民に対し、三つのことを保証します。

一、 台湾は台湾人の台湾であります。台湾の地位、台湾の前途、台湾の民主かつ自由な生活に関し、たとえ誰がなんと言おうと、為政者がどう釈明しようと、すべては台湾の国民が決めるものであり、国民の心のなかにあるものなのです!民進党は永遠にこの民主の価値を堅持することを保証します。

二、台湾はすべての台湾人のものであり、台湾へ先に来たか後に来たか、性別、年齢、エスニックグループ、信仰について何びとも差別されることなく、公平な取り扱いを受け、基本的な生活の保障を享受されるべきです。民進党は永遠にこうした公平かつ正義の姿勢を堅持します。
 
 三、台湾はあらゆる世代の人々のものです。台湾は永続的な成長、知的な成長、全面的な成長が必要です。そうすることで、我々の次の世代はより美しい未来を享受することでしょう。民進党は永遠にこうした成長の信念のために努力します。

 19世紀以来、世界はアメリカンドリームに湧き、100年経った今日でもその夢は語り継がれています。アメリカンドリームとは、社会が公平な競争のチャンスに恵まれ、自身が努力さえすれば生活がより一層潤うというものです。アメリカンドリームによって、アメリカは移民が最も憧れる国となり、結果的にアメリカを世界最強最大の国家に押し上げたのです。

 台湾にも台湾ドリームがあります。我々が期待する台湾ドリームとは、公平な社会、チャンスがないと心配する必要のない社会であり、次世代の子々孫々に不安を抱く必要のない健全な教育、国民が信頼出来る盤石の政府、平穏な毎日を送れる永続的な経済のことです。
 台湾は強大な国家ではありません。しかし、豊かで公平な大国になることは出来ます。民主的で健全な大国になることは出来ます。多元的かつ幸福な大国になることは出来ます。台湾にはこうした台湾ドリームを見る資格があるのです。民進党はこれらの台湾ドリームが実現するまで、永遠に努力を続けます。

 同志の皆さん、我々とともに国家の永遠の安泰と国民の幸せ、喜びのために努力していこうではありませんか!もっと大きな、もっと素晴らしい、国民の期待にもっと応えられる民進党のために力を貸してください!

 皆さまどうもありがとうございました。

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