2012年9月28日金曜日

9/27(木)蘇貞昌主席出席 結党記念祝賀外交使節パーティースピーチ  


各国大使、代表、外交界の友人の皆さま、こんにちは! 民進党結党26周年記念祝賀会へようこそ。今日は本党の年に一度の盛大なイベントであります。そして私が民進党主席に就任して以来、初めて駐台外交官の皆様と一同に会し、民進党の誕生日をお祝いする日です。  

民進党の歩んできた道 

26年前の9月28日、私は18人の民進党結党メンバーの一人でした。あの戒厳令の時代、党を作ることが、捉えられ、牢獄に入れられる権威主義統治の時代に、私と多くの民主改革の有志は、権威統治の一党独裁体制を突き破り、当時の国民党政府に戒厳令の解除、政党結成の解禁、新聞の解禁を迫って、1歩1歩国会の改革と、総統直接選挙を推進してきました。そしてついに、2000年、初めての政権交代が行われ、台湾を民主国家の仲間入りにさせることができたのです。  

この成果は、民進党党員と2300万の台湾人の共同の努力により達成されたものです。  私は民進党結党の26年前から今日まで、神聖な民主主義の過程に居合わせてきました。そして現在、主席の重責を担っています。  

ご来賓の皆様の多くは外交の先輩であり、台湾の民主主義の発展の肝心な時代を理解され、もしくは目撃されてきたことと思います。  

26年来、台湾の民主主義の進歩の大きな推進力として、民進党は民主、自由、人権という普遍的な価値観を堅持し、地域の安全と安定に関心を払ってきました。と同時に、両岸の永久平和を保つ努力も、終始変わっておりません。  

政権を担ったことで、人々と謙虚に向き合い、業績を残す努力をすることを学びました。野党にあっては、政府を牽制し、政権を監督する責任を担い、いつでも政権に復帰できる準備をしています。  

政府の執行力とグローバル化  

台湾は多元的で活力のある国家です。私の故郷は台湾最南端の屏東県にあり、ここは私の政治の起源でもあります。のちに、私は人口がもっとも多い台北県で働く機会を得ました。

30年来、台湾の一番南から北まで、また地方の代表から首相までを務めてきたこの経歴は、草の根の台湾の人々の声を聞き、理解することに役立ちました。台湾の人々が希望しているのは、有言実行、人々のことを考え、責任を転嫁せず、執行力のある政府です。  

今の政府は政策の実施が行き届かず、経済の低迷に対応できず、人々の生活は極めて苦しくなっています。民進党は、責任ある最大野党として、産業の振興、地方の強化、家庭と若者の支援という4大領域で、経済が良くなることが実感できる、具体的な経済振興対策を提出して、政府が経済政策を正常なものに戻すよう要求しています。  

グローバル化の流れは台湾に他の国々と接触する機会をもたらす一方で、同時に台湾は産業の流出と労働者の失業の問題という代価を払わねばなりません。特に台湾市場は過度に中国に依頼した結果、厳重な後遺症が現れています。   

貿易は、島国台湾にとっては最も重要なものであり、我々はグローバル化に無関心ではいられません。民進党の将来の貿易政策の方向は、更に良い投資環境を提供すること、施政効率を強化すること、政策の透明性を高め、産業の変化を推進し、外国の直接投資を台湾に呼びこむことです。  

平和と民主は世界の礎 

この数年、グローバルな政治経済の秩序に重大な変化がありました。アラブの春、ヨーロッパの債務危機、アジア太平洋の地域安全の変化などです。朝鮮半島から東シナ海の尖閣諸島、さらに南シナ海情勢の緊張が高まり、アメリカのアジアへの外交戦略の転換は、中国の覇権的な台頭と激しく影響し合ってきました。  

近い将来には、アメリカ、韓国、日本が国内選挙の敏感な時期となり、中国ではリーダーの交代があります。台湾政府は、政策が成果を出していないことに対する人々の反発に面しており、国内政治の複雑さが地域安全の不確定性を増加させる結果となっています。  

民進党は責任ある政党として、再三、平和的な外交手段かつ冷静に、この地域の危機を解決するよう呼びかけてきています。なぜなら、我々は、平和は努力なくしては得られないものであり、争いを置いておき、外交的な解決を求める必要があると信じているからです。  民主主義は即座に成し遂げられるものでありません、そして、台湾の民主主義の達成は、中国を含む非民主国家の模範となることができます。  

去年7月、私は家族とともに、北欧を訪問しました。私はノルウェーとスウェーデンの境界線に足を置きました。そこには真ん中に一本の白線があるだけで、戦争が起こるかもしれないという緊張感もなく、兵士も警察もおらず、親切な税関係員お土産屋があるだけでした。これこそが、民進党が両岸関係と地域の安定に描く平和のイメージです。  みなさん、26年前、民進党の結党理念は、清廉、勤政、郷土への愛でした。 26年後、民進党は既にあるこの動じない信念と価値観のほかに、平和、自由、民主、人権という普遍的な価値を台湾という土地と世界の隅々まで広めると同時に、パブリックデイプロマシーと洗練された力を使って、台湾の国際社会への貢献を深めていきます。  

これが民進党26歳の誕生日の願い事です。我々は台湾人であることを誇りに思います。 そして、世界の市民であることを誇りに思います。  

皆さんが、引き続き民進党にご指導とご支持を下さることを希望しています。  

最後に、家内を壇上に呼んで、皆さんと一緒に乾杯をしたいと思います。  

民進党誕生日おめでとう!皆さんのご健康、すべてがうまくいきますように!乾杯! ありがとうございました!
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