2012年11月19日月曜日

第15期第15次中央常務委員会採択 「中国事務委員会設置ガイドライン」主席談話



 民主進歩党は21日、第15期第15回中央常務委員会を開催し、「中国事務委員会設置のガイドライン」を採択した。蘇貞昌党主席は会議の後、民進党は台湾を守り、民主主義を推進する政党として、台湾の将来の利益に合致した対中国政策を提出する責任と使命がある。これにより、民進党は正式に中国事務委員会を設置したと述べた。


  蘇主席は、台湾はチャンスとリスクが併存する強大な中国に対面している。よって、台湾は確固とした全面的な中国政策が必要だ。台湾の中国政策は、台湾コンセンサス(台灣共識)の上に確立されなければならない。蘇主席は、台湾コンセンサスは既に存在し、台湾に深く根付いている台湾人の共通認識だ。長い時間を経て、無数の人々の努力から形成された価値の共通認識である。蘇主席は2011年に台湾コンセンサスの概念を提出した際に、特別に2つの原則に言及したが、それは「生存は王道で、民主主義は礎である」ということだ。

  蘇主席は、台湾の地位を例にとり、台湾コンセンサスは、実際に1999年の「台湾前途決議文」で見られるように、我々は台湾が主権独立国家である事を明らかに宣言している。現在の憲法による中華民国は、中華人民共和国に属さない。独立の現状を変更するには、台湾全住民による国民投票の方法で決定されなければならない。主席は、決議から10数年を経て、この立場が一貫して民進党の確固たる主張であり、変わっていないことが人々にははっきりとわかるはずだ、「台湾コンセンサスは既に台湾民意の主流であり、社会の最大公約数となった」と述べた。

  しかし台湾は変わりつつある中国という新たな情勢に直面しており、過去の中国は対岸であったが、現在の中国は既に堂々と台湾に入り込んできている。過去の中国は硬直化した台湾政策しかなかったが、現在の中国の台湾政策は、より柔軟で、詳細で、全面的なものになってきている。「台湾に入り、家庭に入り、台湾人の心に入る」ことさえ起こっている状況だ。このような新しい情勢に面して、台湾は不変をもって万変に応じるような事をしてはいけない。 「我々は力を集めて、臨機応変な戦略を持たねばならない」。台湾を守り、民主主義を推進する政党として、民進党は責任があり、台湾の未来の利益に合致した対中国政策を提出する使命がある。これによって、民進党は今日中国事務委員会を設置することにしたのである、と語った。

  蘇主席は、この委員会の設置にあたって、主席就任以来、党内外の意見を広く集めてきたとし、「各界の私に対する多くの貴重な助言に感謝する」と述べ、「皆の意見は一致しているとは限らないが、出発点は同じである、みな、台湾のためである」と述べた。主席は特に謝長廷元行政院院長に感謝を表し、「謝元院長は、中国問題に非常に努力し、見解をもっている。 もともと謝元院長に委員会の召集人就任の要請を考えていたが、検討の結果、私が責任を負うのがよいと考えて、自ら委員会の召集人となることを決定した」と述べた。謝元院長もこのことを支持した。

  蘇主席は、委員会設置を決めたこの期間、謝元院長は高い知恵をもって台湾の活路を見つけるために使命感を燃やしてこられたとし、再度謝意を表明した。主席は、党内の同志であれ、全台湾人民であれ「我々の意見は一致していないかもしれないが、我々は力を集めなければならない」「我々は同じ党、同じ国家に属し、問題についてよく話し合うべきだ。そして話し合いを通じて一致したやり方と主張を出していこう 」 と呼びかけ、こうすることで、民進党はより重大な使命を担うことができ、台湾が余裕をもって中国と向かい合い、次の世代により良い未来を引き継いでいけるのである、と述べた。

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