2013年1月1日火曜日

「台湾の活力を守る」  蘇貞昌主席 新年挨拶


新しい1年が到来しました。昨年1年を振り返ると、私は気持ちが沈まざるを得ません。なぜなら国家の情勢はだんだんと厳しさを増し、人々の生活も益々苦しくなってきているからです。しかし馬総統は、国民の生活の苦しみを解決できないだけでなく、逆に問題の根源となっているのです。
 
現在台湾では、給与の水準が14年前に逆戻りし、大卒者は半年たってやっと仕事を探し当てることができ、失業率は一般の人の3倍となっています。若者は結婚して子どもを育てることが出来ず、家も購入できません。国債は限界で、政府はまるでお金をいくらでもあるかのように使い、4年で累積債務は一兆3000億元となり、人々の苦痛指数は30年来最も高くなりました。現在世論調査では64%の民衆が未来を悲観しています。国民党の執政下で、台湾はよくなるどころか一層ひどくなっている状況です。
無能な執政に対して、民進党は人の失敗を待つ政党にはなりません。責任ある野党として、現在の重要な政策争議において、経済産業の振興、年金改革、健康保険追加費用から反核四(第四原発反対)、メディア寡占反対まで、我々は明確な政策を提案しています。我々は人々の立場にたつ政党であり、人々の権益を守り、人々の苦しみを減らし、やるべきことをしっかりやる政党であります。
過去1年、民進党はガソリン・電気料金の値上げに反対し、国民党の妨げにあったものの、2度目の引き上げを阻止することができました。民進党は、202億元の年終慰問金(退職軍人・公務員・教員のボーナス)の削除を提案していますが、国民党はやはり反対してきました。しかし民意のプレッシャーの下で、国民党を譲歩に追い込んだのです。民進党は第4原発の101億元予算にも反対していますが、国民党は依然それに反対しています。しかし我々は第4原発反対の国民投票の署名運動を行っており、何としても第4原発の稼動を阻止するのです。将来も我々は引き続き対策を練り、人々の立場に立ちながら、このような不合理で人々に害を与える政策を阻止していきます。
国民が国家の主人であり、私は主席就任以来、各地を訪ね、人々の声を聞き、台湾の人たちの強靭さと勇気を目にしてきました。先祖代々この土地に根を下ろし、たとえトップが無能でも、人々は自分の力で方法を見出して、成功をつかんできました。デッキプレートの工場から、アパートでの貿易商、田畑で汗を流す農民たちにいたるまで、それらの人々が台湾を支え、台湾の世代交代と絶え間ない活力を与えてきました。私は、人々が民進党に対して大きな期待を持っていることを知っています。過去、台湾の人々は両手を差し出して民進党を支えてくれました。この土地を護り、人々の幸福を守ることは、民進党の存在価値と意義であります。

新たな一年で、民進党は人々が頼れる政党となる努力を続け、我々は社会の力を合わせて年金改革を進め、国家財政の危機に対応し、社会の不公平を消し去り、制度を人々の団結の箍(たが)としていきます。決して対立の原因にはさせません。我々は、行政の様々な混乱に全面的な検討を行い、一時の選挙の利益からではなく、台湾の永続的な発展のために、統治権力を地方へ戻し、全ての国民に平等な待遇を与えます。我々は県市の執政連絡メカニズムを強化し、人々にグリーン(*民進党のシンボルカラー)の政治が優れていることを見せ、民進党の地方綱領を提出していきます。地方から着手し、人々が幸福になれるようにしましょう!
新年にあたり、台湾の無事を祈念し、商売の繁盛を願います。皆様どうぞ良いお年を!   

Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿