2013年4月7日日曜日

鄭南榕氏追悼、蘇貞昌:自由の大通りで、大きく前進しよう


民進党主席蘇貞昌は7日金山で行われた鄭南榕氏の殉道24年の追悼式に出席した。そして、「自由の大通りにおいて、大きく前進しよう」と題した演説を行った。蘇貞昌は、今の台湾の言論の自由は容易に手に入れたものではない。南榕のような人が犠牲になって、手にしたものである、と述べ、台湾人は過去の高圧的な統治を忘れてはならず、真相を探求する精神と知恵を持って、過去台湾で悪事を働いた統治者を拒み、「鄭南榕氏を追悼する最も良い方法は、前進する意思を堅持し、これからの自由な時代のために奮起することである!」と呼びかけた。

蘇主席は、健康ではない人が、初めて健康の重要性を知り、自由のない人が、初めて自由の尊さを知る。24年前国民党の統治下の台湾では、少しの自由もなかった。この土地で成長し、悲惨な歴史を経験した先人は、家庭で子供たちに「これらの話は家では言っても、外では言わないように。でなければ、いなくなったり、捕らえれたりする」と教えたのだ。この言葉からも分かるように、統治者は台湾をこのような形でコントロールしていたのだ、と語った。

しかし、鄭南榕氏は、逮捕が怖くて黙り込むことはなく、志を立てて大きな声をあげ、口で言うだけでなく、文章も書いた。文章を書くだけでなく、《自由時代》という雑誌も発刊した。調べられ、禁止され、ライセンスを何度も取り上げられては申請し、抵抗をやめることはなかった。氏は立ち止まらず、行動をもって走り出し、戦線突破し、戒厳令の解除を要求し、228平和記念日を制定に動いた。行動で100%の言論の自由を獲得した。例え国民党が調査し、起訴し、投獄、監禁するという常套手段を使ってきても、彼の意思を変える事はできず、彼が歩みをとめることはなかった。それどころか鄭南榕氏は更に意思を堅く持ち、勇敢に大きく前進したのである。最後に国民党は、一般の刑法ではなく、反乱罪の名で彼を起訴する手段に出た。

蘇主席は、鄭南榕氏は最後には殉道の精神で行動し、台湾の100%の言論の自由獲得のための決心を見せたのであり、非常に尊いことだと語った。人が死に立ち向かうことは難しく、最も堅い決心と意思が必要で、南榕は殉道の精神と具体的な行動で台湾人の言論の自由を勝ち取り、現在全ての人が享受できる基本的人権を確立し、台湾ために完全な言論自由の社会を作り出した。だからこそ、24年後にも、南榕の精神は一つも忘れられていないのである。皆でしっかり彼の歩みに続き、彼の精神に尊敬と感心の念を抱き、彼の犠牲に感謝し、「もし全ての台湾人がこれほどまでに勇敢であれば、台湾は現在このような状況ではないだろう」と述べた。

その年鄭南榕氏の命を追いやった政党は、現在また執政についた。蘇貞昌は嘆きながら、台湾人が自由に発言できない時代、誰か勇気を出して立ち上がり、殉道の精神で台湾人の言論の自由獲得に動いた。しかし、台湾人は自由と投票の権利を有したというのに、また高圧的な権威統治者に投票し、彼らを執政の座に戻したのである。彼らのやり方は更にひどくなり、より緻密で、より偽りであり、内部分裂させる方法をもって、台湾を統治している。主席は、昔統治者は、強引かつ高圧的なやり方で捕らえ、投獄したので、皆が気づき反抗をしたが、今の統治者は他の手段を用い、形を変えて優しい言葉をかけ、偽ったり、人の名誉を傷つけたりするようなやり方になった。だというのに、それらを信じて騙されている人が多い。「このことは台湾人がよく考えなくてはいけないことだ」と述べた。

蘇主席は、台湾が自由に聞いて自由に話すことのできる時代になっているのは、簡単なことではない。なぜなら、鄭南榕氏のような人の犠牲があって得られたものだからだ。だというのに、現在も台湾人は真相を探求するような精神と知恵を持って、過去悪い事を行った統治者を拒むことができず、まだ台湾人を統治する政党を選んでいるのである。「鄭南榕氏を追悼すると同時に、我々は良く考えなくてはならない」、と述べた。

蘇主席はまた、国民党が再度執政の座に着き台湾の自由はまた一歩後退した。アメリカの「自由の家」でさえも、台湾の報道の自由度は後退していると評価している、と述べた。主席は、統治者は、強引な威圧が無駄だと気がついたので、今度は金と嘘で、騙すやり方に変更した。自由に発言が出来、新聞を発行し、テレビ局を作ったりすることが出来る現在は、統治者は全てを金で解決している。これによって、テレビをつけたときに、テレビ番組は台湾の悪い話を言って、中国のいい話を言い、中国を素晴らしいと褒め称え、台湾は何もかも最低だという。昔台湾人を田舎っぽくて余り賢くないと形容し、現在は台湾の良いところを悪くいい、悪いところを更に悪く言い、中国は何もかも良いと言う。そのためのテレビチャンネルや新聞紙が中国を紹介し、国民党のように台湾を統治し台湾の政権を奪おうとする国家を褒め称えている。「台湾人は台湾を大事にして、判断力をつけなくてはならない」と述べた。

最後に蘇貞昌は、鄭南榕はとても価値のある人生を送った。しかし、このような価値も彼の妻や娘、兄弟の目には、非常に残念に映る。主席は、鄭南榕の追悼式で、「南榕の家族は、台湾のこの400年来最も勇気があり素晴らしい人物だ!」と述べ、南榕を追悼するこの時に、彼の家族にも深い敬意と慰めを与えた。鄭南榕の殉道の場所は、現在「自由巷」に変わっているが、民進党は47日を言論自由の日と定め、現在民進党執政の6県、市で施行している。しかしこれは中央政府の承認を得ていない。蘇貞昌は、「我々はまだ沢山のことを行わなければならない。長い道のりで、一層努力しなくてはいけない」「鄭南榕を追悼する最も良い方法は、前進の意思を堅持し、これからの自由の時代のために奮起することだ!」と述べた。

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