23:00
Unknown
今日20日は馬英九総統就任満５周年である。民主進歩党主席の蘇貞昌は午前中、政策会の吳釗燮執行長、シンクタンク林萬億執行長とともに、馬総統に対する８つの提言を公表した。馬政府が無駄な消耗をやめて、共に台湾を前進させることを希望するものである。
蘇主席の挨拶は以下の通り。
1．第四原発建設の即時停止を求める
これまでの世論調査から、5割を超える民衆が第四原発国民投票に参加するとし、第四原発の即時建設停止を支持するものは8割を超えている。民意は明確であり、馬総統が第四原発建設を即時停止し、これ以上行政資源を消耗させることなく、社会の期待に応えるべく、経済振興に専念することを希望する。
２．経済の総点検と長期の経済振興策の提出を求める
世界的な経済復興の兆しが見える中で、現在台湾にとって最も重要なことは、経済の総点検を進めることで、産業、労働力、国家競争力、国民生活の品質などの面から、全般的な整理を行い思考を一新させることで、長期の経済振興策を提出することである。
３．全ての学校の教育品質の向上を優先させる。十二年義務教育を実現。
十二年の義務教育は、国と地方自治体の教育対策の中で最優先項目にすべきもので、十二年の義務教育化は、普通高校と職業高校の教育品質の向上と均等化に最重点が置かれる。なぜなら教育品質の向上と均等化を通じて公平な入学が実現され、地元での就学も可能となり、学校の差を縮めることができるからだ。そして、学生の競争力の向上と進学のプレッシャーを減らす鍵にもなるのである。
４．迅速に年金改革を完成させることを要求する
年金改革を遅らせることはできない。なぜなら政府の目下の潜在的な負債は15兆に達し、不公平であるばかりか、長い目でみると得策ではない。我々は永続性があり公平を保障する原則が実現するよう厳しく要求する。与野党で協力し、各界の参加を得ながら、社会を団結させる年金制度をつくりださなくてはならない。
５．高齢者十年支援計画の実現を要求する
政府は2007年の時点で高齢者十年支援計画を策定しており、当時は既に完全なプランと財務計画があったが、残念なことに政権が交代したことで全てが遅れ、長期保険がその代用となってしまった。しかし、これは受け入れられるものでなく、本来の計画も全てがめちゃくちゃになっている。現在、台湾は急速な高齢化が進み、この高齢者十年支援計画は最も基礎的なプランである故、我々は政府に目下の実施の遅れについて、直ちに手入れと調整を要求する。
６．行政区域を新たに検討し再調整することを求める
台湾を長期的視野でもってバランスよく発展させることは非常に重要で、行政区画は再び調整されねばならない。これは一刻の猶予も許されないことだ。2010年以前、台湾は２つの直轄市と23の県市があった。しかし馬政府の企みによって、行政区は完全に変わってしまった。2014年以後、台湾は6つの直轄市、16の県市となる。都会と地方の落差は非常に大きくなり、富も不均衡で、公務員や役職付が増え、財務負担が重くなり、台湾の発展と国土区分に合わないものとなる。
７．賄賂の取り締まりと司法の改革を要求する
このことは政府が信望を築き、人々と社会の信頼を獲得するのに最も必要なことである。過去数年来でたらめをやってきたことで、人々や社会の司法に対する信頼は失われてきた。既に司法への不信任度は7割以上となっている。賄賂の取り締まり、司法を改革することで、政府の信望を守り、社会の信頼を築いていくことは、どの執政者であっても断固貫かなくてはならない重要な仕事である。
８．外交を蘇らせ、国防の強化を要求する
過去馬政府の「外交休兵」や国防の弱体化が台湾にもたらしたのは、現在のこのうような状況で、我々は国防を強化し、台湾に十分な自己防衛能力を持たせ、台湾の人々を安心させ、国家が守られるようにしなければならない。
蘇主席は、以上の八点が馬総統就任５周年の今日、民進党が真摯に望むことであり、人々の期待であるとし、馬総統がしっかり考え、健闘することを希望している、と述べた。
メディアが、台湾団結聯盟が立法院で馬総統の罷免を提出した件について、民進党の態度を尋ねた。これについて蘇主席は、この5年の馬総統の執政はひどく、罷免に値するが、民進党はその時期を現在ではないと考えている。現在外敵を前にして、我々は皆で協力して対抗しなくてはならない。この時期に、立法院で罷免案が提出されるのは、時期が相応しくない。しかし前述した8点目の外交と国防の強化要求にあるように、我々は馬総統に外交を強化することを希望している。「もししっかりやれば、過去の不足を補うことができるが、しっかりできなければ、更にゆるされないことになる」と述べた。そしてその時は民進党は絶対に人々の期待をもとに行動を行う、と述べた。
0 コメント:
コメントを投稿