2013年8月7日水曜日

民主進歩党第15期第46回中央常務委員会 プレスリリース


民主進歩党は7日、第15期第46回中央常務委員会を開催した。弁護士の顧立雄氏を招いて「軍隊の人権と軍事裁判の後に続く変革」についての報告を行った。蘇貞昌主席は報告を聞いた後、洪仲丘事件により人々の力が政府を譲歩させ、立法院においても、平和な時期の刑事事件裁判は普通の司法体系で裁判すべきだ、と法律修正され、次第に「軍人は軍服を着た公民である」の概念が実現し、憲政の常態が安定する方向だ、と述べた。将来も民進党は洪事件の取調べの進展を注視していくほか、現在推進中の軍隊内の人権と裁判の捜査の仕組みの改革推進案についても、気を抜かずに取り組んで行く。これは文民統制化後の最も厳しい挑戦の一つである、と述べた。

蘇主席は、司法院の大法官会議の憲法解釈436号(1997.10.03)は、司法裁判を一元化する方向だと発表したが、閉鎖的な軍の捜査と裁判体系は改革が遅れている。そのことが軍隊内の不適切な管理の冤罪事件の発生となり、家族も真相を知るのが難しい状況で、台湾のここ数年来の人権保障推進の行き届かない部分となっている。主席は、現在の国家軍隊の問題や、国民の国軍に対する不信任は、三軍統帥の怠慢と無能に問題の根源があり、馬総統は最も大きな責任を負わなければならない、と述べた。

蘇主席は、洪仲丘事件から二人の国防部長が1週間前後で辞任したことからも、三軍統帥の無能と無策がわかり、民衆の国軍に対する信頼は完全になくなった。国軍の自信と士気も厳重な打撃を受けた。これは国軍にとって災難なことで、国防の危機でもある。今年も6月に民進党は30数名の退役軍人に集ってもらい、綿密な討論と幾度の会議を通じて真剣に練り上げた「国防白書」を提出し、国軍に「3つの信心」を呼びかけた。

主席は、民進党は度々馬総統に対し、しっかりと三軍統帥としての責任を負い、国防の長年の問題点を改革し、「軍人が自信を持つ」、「人々が信頼できる」、「同盟国にも信頼される」国防を作ること、我々は文人の国防部長の任命を要求し、民主の常態に合った、国軍改革のネルギーを持続させることを再度呼びかける、と述べた。同時に、我々は国民に、国軍はあかの他人ではなく、我々の同胞であり、我々の子弟であり、我々の兄弟姉妹である。今日国軍に問題が生じたなら、国民は一緒に対応し、問題を解決しなくてはいけない。皆で国軍の改革を支持し、国軍の後ろ盾となることを希望している、と述べた。

蘇主席は会議開始前、先週土曜日に25万人の人々が凱道でデモを行った件について、このたびの自発的に参加した25万人の人たちは、政府に対する要求をはっきりと表明しただけでなく、人民の力を見せることによって政府の政策改革に成功したものであり、政府に政策を変えさせ、軍隊の人権改革に関連する法案を通過させた。「これは公民運動が成功したことであり、台湾の民主が成熟の度合いを増しているという喜ぶべき発展である」と述べた。

「民主政治は選挙だけではない」、蘇主席はそのように強調し、台湾の社会は進歩しなければならず、民主は深化が必要だ。必要なことは更に多くの国民が立ち上がることで、不義に対して声を上げ、集団の利益を得るために頑張ることだ。民衆の民主への参画は投票という行動にとどまらない。選挙以外の日常生活で、我々は多くの人々が公の利益に関心を払い、公共の仕事に参画することが必要で、選挙の投票者としてだけではなく、主体的積極的な国民にならねばならない。民進党はずっと民主の信念を追及堅持し、一旦それが実現できれば、我々は台湾社会の公民の力が発揮されていく事を期待している、と述べた

主席は党内の同志に対して、日増しに成熟する公民社会に対して、民進党は更に積極的に、更に敏感に公民運動の要求に応えなければならないと励ました。同時に、国民の要求を政策に具現化させていき、政治で実現させ、政党は政党として役割や責任を転嫁することはできないと述べ、民進党は逃げず、自分たちに制限を課したりしない、と語った。

林俊憲スポークスマンは、顧立雄弁護士の報告の後、常務委員らは、軍事裁判が一般の司法裁判に変わるのは、司法審判の方がよいということを意味するのではなく、独立性が比較的高いということで、外部の監督も受けることができるということだ。主席は、軍隊の人権保障及び軍事捜査と裁判の制度の制度改革を完成させ、将来司法改革の推進を進めていくとし、今回の法律修正は始まりにすぎない、と強調した。

会議の中で第四原発の国民投票案について討論され、林スポークスマンは、今回の臨時会は第四原発国民投票案が審議されなかったが、将来国民党はいったいどのようにこの案を扱うか、ということについて、民進党は幾つかの予測をした。それは「第三次臨時会を開催するかどうか」「または9月の定期会で扱うか」ということだ。林スポークスマンは、「最も重要なのは馬総統の態度だ」とし、馬総統がもし与野党の対話と国家の和解を開始したいと考えるなら、即刻第四原発の建設停止を宣言するべきである。もし総統が不当な手段で国民投票をやろうとするならば、与野党は必ず対立し、国民の敵になるだろう。蘇主席は、馬総統は国家元首の立場で、国家の長期発展の視点から、即第四原発の建設停止を求めることを呼びけた。

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