2013年9月2日月曜日

蘇主席は党幹部とともに、再度馬政府に治水予算をつけることを要求する


民主進歩党蘇貞昌主席は2日、立法党団総幹事柯建銘、高志鵬幹事長及び秉召書記長と共に記者会見を行った。蘇主席は、馬政府に対して「水害対策特別条例」を続けることを呼びかけ、治水予算をつけ、全国南北を問わず、水害地域を整備し、水害を根本から改善させることを呼びかけた。蘇主席は先ず、この数日間で水害にあった全国の被災者に心からのお見舞いと関心を示し、第一線で救済に当たっているレスキュー隊、国軍兵士や工事関係者、警察官、消防士などに敬意を表した。主席は、「大雨が降れば、そこに被害で苦しむ人がいる」と述べ、「治水は中央政府、南北、政党を問うものではない。治水予算がなければ治水はできない。治水は絶え間ない努力を行うことで効果が発揮されるのである」、と述べた。

蘇主席は、南と北の2つの県長を務めた経験から、かつて自ら治水に取り組み、李登輝前総統が台湾省政府主席のときに計画執行が始まった大台北地区の洪水防止工事・一、二、三期のうち、二重分水路の大漢渓、新店渓、淡水河は1142億の予算が使われたと説明し、主席が台北県長を務めた際には、汐止地区はいつも大浸水していたが、当時の民進党政府は「基隆河流域整治特別条例」を発布し、基隆河の整備を行った、と述べた。その工事では基隆河の15の支流の分水路と洪水防止工事、抽水所建設、員山子分水路等、工事費は438億かかったが、結果、10日間で3度も浸水していた汐止も、それ以降浸水することがなくなった、と述べた。

その他に、民進党政権時には、「水害対策特別条例」を提起し、「八年八百億」の治水予算をつけた。その後立法院で1160億元に増加した。「八年八百億」は来年1月で期限が終わる。よって民進党は2012829日、宜蘭県での中央常務委員会上で決議を採択し、馬政府に「水害対策特別条例」の延長と、治水予算を組み、全国を南北で分けず、浸水地域に整備を施し、水害の原因を徹底的に解決することを要求した。主席は、現在は異常気象で、台湾の各地で浸水が頻発しており、中央政府がこれを重視し「中央と地方、南北、与野党、県市を分けず」、予算を詳細に組み、「中央は歩みを速め、人々が水害に苦しまないようにしなければいけない」と述べた。

立法院団柯建銘総幹事は、民進党団と蘇主席は中央党本部で記者会見を開き、南部の執政県と市の首長は台南で記者会見を開いて、民進党が治水を目下最優先すべき緊迫した課題との認識を示した。民進党中央常務委員会では昨年829日に党団が立法院の開院後「水害対策特別条例」修正に責任を持つことを決め、中央政府に民進党政権時の八年間八百億間の治水予算延長を求め、更に別の「八年八百億」案を提出した。柯総幹事は、民進党は一貫して治水問題を非常に重要視しており、これは国家の膨大な経費と中央、地方、与野党を分けず、心を合わせ協力することで実現するものだ、と述べた。

柯建銘総幹事は、昨年1029日の立法院の開院後、党団は「水害対策特別條例」修正案を提出し、立法院院会を通じて委員会の審査にかけ、最速の2週間後の1112日に、経済委員会蘇震清召集委員を通じで会議の中でこの法案を検討事項に入れた。法案審査の時には、当時の経済部長の施顏祥及び水利署長は皆 「6600億元」で治水工事を公務予算に入れる事を希望した。しかし今年の88日、経済建設委員会は水利署の「六年六百億元」の治水予算を否決し、先週蘇治芬雲林県長と雲林県立法委員が北上し、治水経費が下りない問題が解決されることを期待する、との陳情を行った。

柯建銘総幹事は。行政院はこの予算編成について説明をする必要があり、行政院がもし予算に入れないならば、治水は口先だけとなる。もし行政院が、この予算内容に問題があると考えるならば、経済建設委員会に最速で内容調整するよう求め、立法院の審議に送るべきだ。柯総幹事は、民進党は経済委員会の召集委員にこの法案を最優先法案として中央政府からおりた予算を審査するよう求めた。また、行政院は「災害防止救助条例」によって緊急対応ができるとし、「19千億元の全体予算があるというのに、1年に百億ちょっとの治水予算も生み出せないというのか?」「これは馬政府がやりたいかやりたくないか、の問題だ」と強調した。

柯総幹事は、今日は立法院の初日で2週間後には開院する。馬総統、江宜樺院長に民進党の3つ主張-先ずは治水予算、2つ目に電気代を値上げするかどうか、3つ目に第四原発の問題をどのように対処するか、についてしっかり考えるようを求めた。馬政府が民意と民進党の主張に善意をもって応えることを希望し、さもなければ、江院長は最も厳しい質疑に遭うことを覚悟しなくてはならない、と述べた。


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