2013年9月14日土曜日

蘇貞昌主席 馬英九総統に対する弾劾手続きを呼びかける


民進党主席蘇貞昌は、14日に行われた会議で、国の憲政危機について下記のようにコメントをした。

馬総統の執政から既に5年が経過するが、国家のリーダーとして、馬総統は国の問題を解決する能力がなく、台湾の人々の苦しみにも無感覚で、既に総統としての責任を果たしていない。しかも今回馬総統は自ら政治闘争を引き起こし、横暴で強引なやり方で、法律を無視し、民主憲政に対する最低限の尊重も欠如する行動をとった。違法な電話盗聴は厳重な人権侵害であるばかりか、馬総統は憲政に傷をつけ、憲法で与えられた権限をも越えて、調査中の司法ケースに干渉し、国会に介入してきた。これは憲法で定められている三権分立を侵すものであり、立法と司法を踏みにじるものだ。総統一人の権限が大きくなり、政局混乱と人々の不安を招いている。これは台湾を厳重な憲政危機に陥れ、民主法治を専制政治の脅威にさらすこととなっている。
民主主義を守り、憲政の危機を救い、総統の違憲行為と権力の拡大を阻止するために、憲法解釈、内閣辞職、罷免、弾劾等の憲政行動を積極的に考慮しなくてはならない。現段階においては、総統個人に対して、比較的すぐに出来る憲政行動は、立法院での総統の弾劾案の働きかけだと考えている。 理由は4つである。

第1.三権分立の憲政原理に基づいて、国会は総統を監督する機関である。総統が立法権を犯す行為については、国会は尊厳を保ち、憲政で与えられた権力を主張するために、積極的な行動をとる必要がある。
第2.憲法の規定に基づき、総統の違法行為は、弾劾によって阻止させねばならない。今回馬総総統の行った行為は、憲法秩序を侵害しており、弾劾の憲政行動で対抗しなければならない。

第3.立法院の職権行使法に基づき、総統の弾劾案は立法委員の2分の一の署名で提議され、手順委員会の議題に入れられて院会に提出される。討論を経ず、立法院委員会審査にかけられ、審査の際には、総統が出席して説明をせねばならない。総統に国会の手順に従ってもらうことが必要で、このことにより、国会の総統に対する憲政監督の役割を示すことができる。総統が立法権を踏みにじるようなことは許されない。
第4.弾劾案は表決の際、無記名方式で行われる。立法委員の意思が馬総統から影響を受けるのを防ぎ、国会の自主意思を現すことが出来る。

一旦弾劾案が立法院を通過したら、憲法法廷が開かれ、馬総統の憲政侵犯行為が法廷で審査を受ける。もし法廷の判決結果で弾劾案が通った場合、馬総統はすぐに辞めさせられ、責任をとらなければならない。
我々は、馬総統に訴える。立法院が弾劾案を働きかけるときに、国会の審査を素直に受けることを。もし自分の行動が憲法違反ではないと考えても、立法院に働きかけをしたり、国民党の規則を通じて党の立法院団に弾劾案阻止を要求したりしてはいけない。  

同時に、王金平院長にも、弾劾案を国会で順調に成立させるよう力を尽くすべきと呼びかける。王院長は忠実な国民党員であるとしても、国会議長として、国会の尊厳を守ることの方が、自身の党員の権利よりも重要である。
同時に、国会の尊厳は政党の利益よりも上であり、一致して弾劾案を立法院で成立させることを、全ての党の国会議員にも呼びかける。馬総統に立法院の審査を受けさせ、憲政の危機を憲法法廷の場で解決させる。憲法で憲政の乱れを正すのである。もし国民党の紀律委員会が、書面決議だけで国会選出の議長を下ろせるというならば、これは総統が好き勝手に国会を踏みにじり、憲法を乱していることとの共犯を意味する。

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