2013年9月30日月曜日

民主進歩党国際記者会見プレスリリース



民主進歩党主席蘇貞昌は30日、立法委員柯建銘総幹事、党書記長秉叡、國防外交委員會前召委蕭美琴とともに「憲政の混乱、民主の後退」国際記者会見を開いた。蘇主席の談話は以下の通り。

 
各記者の皆さん、今日の記者会見は非常に厳粛で重苦しい心情で開催いたします。

数十年にわたり、台湾人は白色テロの時代、軍や警察の高圧統治を経験してきました。一歩一歩、平和的なやり方で、戒厳体制を突破し、一党独裁を打破し、民主の扉を開いて自由、民主、人権の普遍的な価値を台湾に根付かせてきました。台湾の民主主義は国際的にも認められてきました。しかしやっと手にした民主の資産が、現在最も厳重な侵害の危機に立たされています。現在明らかになった情報を見ると、馬総統と行政部門は、アメリカのウォーターゲート事件よりも深刻な違憲と違法行為に及んでいます。真相はまだ完全に明らかになっていませんが、少なくとも確実なことは、以下のことであります。
 

1、   特捜部は長期にわたって不法に国会の電話盗聴をし、不法に得た通話記録を開示する行為にまで及んだ。これは特捜部設立の本旨に違反するのみならず、通信の保障と監察法の規定に違反するものだ。更にこれらの行為は三権分立の憲政原則に抵触するものだ。

2、  行政院長は憲政責任を守らず、政党の内部闘争に合わせて、国会議長を不適任と批判し、議会の独立だけでなく、憲政監督機関に対する重大な侮辱を行った。証拠は明確である。

3、 総統は自ら検察総長と会う約束をとりつけ、捜査中の司法ケースを話し合った。これは、総統の司法への介入、干渉であり、証拠は明確である。

4、 総統は不法な盗聴記録を用いて、国会議長を辞任に追い込み、総統の身分で憲法の監督機関を脅した。総統は党と国を一緒にし、立法権を侵し、三権分立の精神に違反した。証拠は明確である。 
 

憲政は一旦傷がつけば、民主、自由、人権が危機に陥るものであります。民主、自由、人権は民進党の核心価値で、長い間追及してきた目標です。我々の立場は明確で、今が行動を起こすときなのです。 

不法盗聴について、我々は特捜部の廃止を求めます。国会で調査委員会を組織し、総統以下、行政院長、検察総長及び関係者が今回の事件でどのような役割を演じたか、真相を明らかにし、責任を追及しなければなりません。不法な盗聴を認めた検察総長や特捜部のメンバーを、直ちに辞めさせるべきであり、調査を受けさせ、その証拠隠滅を防がなければいけません。 

総統が憲政を混乱させ、行政院長が政党の内輪もめに合わせた証拠は明らかであり、民意は既に、総統と行政院長不適任だとはっきり示しています。我々は馬総統に、この事件の責任を取って辞任する事を求めます。もし総統が辞任しないというのなら、この憲政行動のタイミングに、倒閣、弾劾、罷免等の行動をとり、総統の違憲な憲政行動を阻止させなければなりません。我々は近いうちに行動を起こします。 

我々は国民党の政治家にも呼びかけます。総統が引き起こした憲政の混乱は、国家混乱、社会不安を引き起こし、人々を苦しませ、皆がいい加減にして欲しいと強く思っています。この期に及んでも、まだ総統を擁護し、総統に加勢し、民意の反対側に立ち、正当性も問わないまま引き続き総統を支持するのであれば、そういった行為を有権者は見ているのであり、厳しい制裁が下されるに違いありません。民主主義は台湾が最も大切にしている資産であり、数十年にわたって、台湾人は権威を打破し、やっとの思いで台湾の価値と暮らしを獲得してきました。我々はどんな人にもどんな政党にもこれを破壊する事を許しません。我々は力を合わせて、台湾の民主主義を徹底的に守らなければならず、決して諦めることはいたしません。

 

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