2013年10月10日木曜日

民主進歩党 「民主主義のために行動を起こし、国民のために倒閣を行う」 





民主進歩党主席蘇貞昌は、国慶節の式典が行われた10日午前、民進党立法院党団メンバーで総幹事の柯建銘、幹事長高志鵬、書記長秉叡、立法委員の段宜康、尤美女、許智傑、及び中央黨部政策會執行長釗燮とともに、「民主主義のために行動を起こし、国民のために倒閣を行う」との声明を発表した。内容は以下の通りである。
 

「皆さん、あと数分で国慶節の祝賀式典が開催されようとしています。式典のホストである王金平立法院長は、馬総統に公の場で何度も『国会議長に相応しくない』と侮辱され、2人は法廷闘争や互いの不仲を見せてきました。しかし現在式典の場で、礼儀正しく微笑みあうといったお笑い種を、世界に見せようとしています。

過去1ヶ月、馬総統は嘘を何度も言い、不法盗聴の漏洩資料でもって司法に干渉し、党紀を利用して国会議長を辞めさせようとし、国会の自主性を踏みにじりました。先進民主国家では、嘘をつく、司法干渉、憲政破壊、このうち一つでも当てはまれば、総統はすぐに辞任するものです。しかし馬総統は3つ全てを満たしているというのに、未だ総統の座にいるのです。

行政院の江院長について言えば、同様に嘘をついただけでなく、司法干渉のケースにも加わり、国会議長を侮辱しているその場におり、更に進んで、監督を受ける身分の人間が、監督者である立法院長に公開の場で批判を行ったのです。この1ヶ月、国会質疑を通じて次第に真相が明らかになり、それは実際把握していた内容よりも一層深刻で、常識離れも甚だしいものでした。しかしこのような憲政混乱の一大事件を起こしておきながら、総統も行政院長もこれまで反省する様子もなく、更に国民に対して微塵の謝罪もしていないのです。

総統と行政院長が不法な国会盗聴に関わり、司法に干渉し、国会の自主性を踏みにじり、自由民主の憲政秩序に違反し、政局の動乱を引き起こしたのです。そして台湾民主主義の正常な働きに脅威を与え、7割の国民が総統と内閣のやり方に不満をもち、総統も行政院長も不適任だと考えるに至りました。国家の混乱、人々の生活苦、経済の低下や社会不安は、ますます深刻化しているのです。

人々の政府に対する不信任に基づき、民主進歩党は政党の憲政責任により、あらゆる憲政手段を考慮し、憲法増修条文第三条第二項第三款規定により、厳粛に国民に代わって政府に対して不信任決議案、いわゆる倒閣案を提出する決議をいたしました。

倒閣案の提出で、憲政手段を通じて、総統が作り出した憲政の危機と目下の政治の混乱を解決したいと考えています。我々は、国会は民主主義の基盤であり、総統の権力を牽制する機関であると考えています。総統が行政権を使って憲政を破壊し、政局動乱を作り出し、人々が不安を感じている時にこそ、国会は憲政安定の役割を担う必要があります。目下政府は既に国民の信任を得ていないわけで、倒閣は必然的な選択の一つとなります。人々の信頼を失くした政府は辞任すべきであります。

これにより、民進党は国会の開院後すぐに、内閣不信任決議案を提出します。倒閣案が一旦提出されると、72時間後に記名表決が行われます。私は全国民にこの倒閣を支持してくれるよう切にお願いします。行動で民主主義を守り、総統に懲罰を与えるのです。この72時間で、台湾社会の一人ひとりの憲政を守ろうとする決心が問われるのです。自分の選んだ立法委員が倒閣案を支持するよう要求してください。9月政争の責任は誰にあるのか国民によってはっきりさせるのです。72時間が過ぎれば、投票の時間となり、国民党の議員に与えられる試練は、彼らにとっていい勉強となるに違いありません。人々は誰が国民の立場にたっているのか、誰が総統の憲政混乱の共犯者か、がはっきりと分かるでしょう。
 
 我々は、民主主義を守り、憲政責任を追及し、政党の利害や個人の損得を考えるのではなく、更に政党の価値を超えるべきだと考えています。深刻な憲政危機を前にして、我々は決心を下さねばなりません。憲政の混乱の黒幕には退いてもらい、台湾の民主主義を更に確固とした成熟したものにさせていこうではありませんか!」
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