2013年12月11日水曜日

民主進歩党第15期第61回中央常務委員会プレスリリース


民主進歩党は11日、第15期第61回中央常務委員会を開催した。国際部劉世忠主任により「日本のTPP参加戦略と中国のADIZ設定発表後のアジア太平洋の戦略情勢」のテーマ報告が行われた。蘇主席は報告を聞いた後、この2年間アジア太平洋の政治経済と安全情勢の変化は予測しづらいが、馬政府の態度が遅く、弱く、滅茶苦茶であるために、民進党が代わって地域の主要国家に対して、はっきりとした説明と台湾の考えを示してきた。これは責任あるやり方であり、台湾はこの地域の安全と経済貿易の対策において、馬政府のように口だけで具体的な行動がないのと違って、肝心なときに地域国家が台湾の立場を疑うことがないように行動をしてきたのである。民進党は、将来このような対話チャンネルを通じて、海外に向けて民進党の政権復帰の準備を示していく、と述べた。 

蘇主席は、今年2月に東京を訪問した際、アメリカ、日本、韓国と台湾などのアジア太平洋民主国家が「民主同盟」の関係を強化することを呼びかけたとし、地域の潜在的不確定な危機に対応し、地域平和と経済貿易繁栄を維持することが、民進党が国際社会に約束することだ、と述べた。主席は、民進党は政権復帰の準備をしており、将来は主要国家との戦略対話を通じ、党内シンクタンクにおいては将来台湾がTPP参加を獲得し、他の国とFTAを締結するための戦略準備を行っていくとした。我々は引き続き、アメリカ、日本、韓国、オーストラリアなどの国家と対話を進め、彼らの地域経済貿易組織への参加と経験を学びたい、とした。 

その他、会議では郭瑤琪応援案が採択された。蘇主席は、司法判決は社会に信じてもらわなければならないし、個人の名誉は傷付けられてはいけない。郭前部長のこのケースは、1、2審はともに無罪であったが、現在は八年の求刑となり、法律面から見ると大いに疑問が残っている。証人は前後で矛盾したことを言い、内容が一致していない証言で収賄と認定され、完全に推定無罪の原則に違反している。司法の信憑性を守り、我々は郭前部長個人の名誉を守る行動を応援し、再審、非常上告の方法、最後の救済の可能性を司法に厳正に呼びかける。実際の行動をもって、国民の司法への信頼を立て直す、と述べた。

蘇主席は会議の前にメディアの質問を受け、その中で記者が、ある週刊誌の報道で特捜組が民進党に政治目的の監視をしている疑いがあるとした件について考えを尋ねた。これに対し蘇主席は、過去我々は馬総統に対し、特捜組を利用し、国家機関で立法院長と野党に政治監視をしているとの疑いを持っていたが、現在メディアを通じ、馬総統は特捜組を通じて違法盗聴を行ったことが明確となってきた。どのような民主国家でも認められないことであり、元凶は辞任をして深刻なスキャンダルの責任を取る必要がある。馬総統は責任を取るべきであり、ただちに国民にはっきりとした説明をし、関連した官僚を即刻辞職させるべきだ、と述べた。 

蘇主席は、監察院と検評会が黄世銘など違法行為について審査をしている件について、全ての案件の審査過程と結果は公布され、国民の監督を受けなければならないと述べた。またこの事件から台湾の民主が後退したことを人々は見て取り、これに強い不快感を示すべきであると述べた。 

記者は、アメリカが馬政府が防空識別圏への馬総統の対応に不満を持ったということについて、主席はどのように考えるか尋ねた。蘇主席は、アメリカ政府は既に積極的な態度で、中国の一方的な防空識別圏設定の行為を撤回するよう求めた。並びに具体的な行動で、中国の一方的な宣言の影響を受け入れないとした。民進党は民主同盟を提唱し、地域平和は皆の努力が必要であり、よって、中国の一方的な防空識別圏設定は、まさに地域の安定平和を破壊するものであると考えているとした。主席は、馬政府は態度をしっかり定め、主権と領空安全を防衛するだけでなく、同時に周辺の民主国家とも足並みをそろえ、対応は弱腰すぎず、遅すぎず、民主パートナーの友好国家に馬政府の立場を疑わせないようにするよう呼びかけた。

記者は、柯文哲氏が民進党スポークスマンに電話をし、蘇主席と入党のことについて話したい、としたことについて、民進党と柯文哲に話し合いの余地があるのかどうか、尋ねた。これについて、蘇主席は、彼が我々にコンタクトをとってきたというのであれば、私も嬉しく思う。もし時間があれば、適当な時間をアレンジして面会を行う。なぜなら私は昨日屏東におり、今日は彰化県で、まだ約束する時間がなかった。今後は約束できるし、会ってからの話となる。柯文哲が前回訪ねて来た時に、我々はとても愉快に話をしたし、次回会ったときも楽しい話し合いになると希望している、と述べた。 

蘇主席は、民進党は常に正々堂々としており、並びに全国民意代表者会議と中央執行委員会での推薦のしくみがあり、指名の全てが公平公正に進行している。民進党は政党責任と民主政治に基づき、首都台北に人選を出し、民進党内で公正な作業を行う。これらは全て民進党のしくみに基づき、党主席として私自身も既に私の考えをはっきりと表明した。我々は、民主を理解し、台北市をよりよくしたいと希望し、同じ目標を持っている人々を歓迎する。皆で努力して、選挙で勝利を勝ち取ろう、と述べた。

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