2014年1月22日水曜日

EU議会訪問、蘇貞昌:EU議会は平和と民主の味方である。


民進党蘇貞昌主席は欧州を訪問し、台北時間22日夜(ブリュッセル時間22日昼)EU議会が主催した歓迎昼食会に参加した。蘇主席は同行した台湾駐欧代表の董國猷らとともに、昼食会に出席したHans van Baalen(オランダ籍,自由主義インターナショナル主席)Andrey Kovatchev(ブルガリア)Jacek Wlosowicz(ポーランド籍)Niki Tzavela(ギリシア籍)Charles Tannock(イギリス籍,EU議會台湾友好チーム主席)Morten Lokkegaard(デンマーク籍)Jean-Jacob BICEP(フランス籍)Jose Salafranca(スペイン籍)Henri Weber(フランス籍)等EU議会議員と交流を行った。蘇主席は英語で、EUの仲間に対し、引き続き民進党、台湾人民とともに民主、自由、人権を守るために一緒に奮闘していただきたい、と挨拶の言葉を述べた。

Hans van Baalenが、先ずEU議会議員を代表して歓迎の挨拶を述べた。Hans van Baalenは、今日は、EU各国から保守、リベラル政党の枠を超えてメンバーが集り、これはEU議会が台湾を歓迎していることの表明である、と述べた。そして、中国政府のみならず、皆は現在政権にある国民党に耳を傾けるだけでなく、民進党を含む台湾の人々の声を聞く必要があると呼びかけた。そしてまた、台湾と欧州は既に政治の自由を分かち合っており、将来は経済貿易の領域において自由化を推し進め、韓国や日本と同様に、台湾がEUと台欧自由貿易協定締結を推進していくことを希望していると述べた。

蘇主席は挨拶時に、今日ブリュッセルに来て、台湾の友好的な仲間であるEU議会の皆さんとお会いできたことをとても嬉しく思うと述べ、長年の台湾への支持に対して、直接御礼を述べることが出来ることを嬉しく思っていると感謝の言葉を述べた。そして、台湾の人たちは皆さんの支持を強く感じている、とし、台湾は今日も国際組織への参加において難しい立場にあり、今も軍事的脅威にさらされているが、我々は孤独ではなく絶望ではないということを知っている。なぜなら私たちは皆さんのような友人が、いつでも支援してくれることを知っているからだ、と述べた。

蘇主席は、皆さんが台湾をなぜ支持してくれるかという理由がいくつか思い浮かぶが、台湾が民主主義国家であるということがその一番の理由でしょう、と述べ、台湾は一つの民主主義国家であり、民主主義は我々の価値であり、いつの時もどんな代償を払っても守りたい価値である、と語った。それは30年前に民主国家を打ち立てる為に闘った精神と同じであり、その闘いは戒厳令のときに始まり、私は若い弁護士数人とともに、1979年、政治犯の弁護人として法廷に立った。良い暮らしを求める弁護士について言えば、それは全く賢明な選択ではなかったであろうが、その道を選んだのである。我々は理想のために生命の危険を冒し、独裁を憎み、人権が全くなかったことに異議を唱えた。そして、まだ戒厳令の時代の1986年に、17名の同志とともに民進党を立ち上げた。我々が保証された暮らしを選ばずこの道を選んだことは、これが民主主義の第一歩であり、独裁から抜け出す最善の方法だとわかっていたからである、と述べた。そして一歩一歩進み、戒厳令を解除し、緊急命令権を排除し、国会選挙を行い、1996年の総統選挙でクライマックスを迎え、ひとつの民主国家が誕生し、自由と人権の保障が獲得されたのである、と述べた。

現在、我々は自分たちで総統を選び、国会議員を選び、政府が自分たちの土地を管理し、現実として台湾は独立している。この独立自主の現状は、台湾人民の民主的な同意がない限り、変更することができないものだ、と述べた。

台湾の民主主義はまだ若く、特に過去の政権の負の遺産に関わる問題が残っている。しかし、我々は解決できると考えており、我々は人々の選択を信じている。国民はいつも、国家にとって何が正しく何が間違っているか、誰が正しく誰が間違っているか、ということがわかっている。最近の調査では、人々は民進党が他の政党よりも正しいと考えていることも明らかになった。我々民進党は台湾の自由と民主を守り続ける政治の力であり続け、人権を守り、台湾海峡の向こう側で、共産党と国民党に脅かされている者の希望の明かりと力となりたいと考えている、と述べた。

今日の東アジアの動きについては、我々も心配をしており、中国は領土と領海においてその「核心利益」を拡張し続け、現状変更を激しく試みようと、昨今台湾と日本、韓国の一部も範囲に含む東シナ海防空識別圏の設置を行った。我々は東アジアの緊張の高まりを心配しているが、欧州の友人達がいつも独裁拡張主義ではなく、平和と民主の側に立ってくれていることを確信している。台湾の人々と、日本や韓国などの東アジアの民主パートナーは、我々が価値や生活を守る闘いにおいて孤独ではないことを理解している、と述べた。

蘇主席は政策会の釗燮執行長、国際部劉世忠主任、党スポークスマン張惇涵などの欧州訪問団メンバーと共に、ブリュッセルに短期間滞在した後、24日にロンドン大学東洋アフリカ研究学院にて英語でスピーチを行い、学者や専門家、学生たちと座談会を行う。

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