2014年2月11日火曜日

洪財隆:「王張会」は「準政治交渉」である!


台湾大陸委員会主任委員会の王郁琦主任委員と中国国務院台湾事務弁公室の張志軍主任が初めて正式に会談をした「王張会」について、民進党中国事務部洪財隆主任は、両岸政府関係の正常化は民進党政権以来の主張であり、双方が将来対等や尊厳の原則を元に、話し合いのしくみをつくることについては、民進党は肯定する。しかし、「王張会」が海峡両岸関係協会と海峡交流基金会の役割の代わりにもなっておらず、大陸委員会が当初希望していた両会出先事務所の相互設置と人道的面会権などの議題についても、何ら具体的な進展がない。洪財隆は、これは「王張会」が「準政治交渉」だと疑わざるを得ないが、「準政治交渉」の基準は何か、全く何の説明もない。よって、「両岸協議と協定監督メカニズム」の設立が一刻を争うことであるということがはっきりした、と述べた。

洪財隆は、大陸委員会と国務院台湾事務弁公室の会談後の報道から見ると、大陸委員会は双方が具体的に達成したコンセンサスが何であるかに触れておらず、   隠して提示しようとしない。しかし、中国の国務院台湾事務弁公室の報道原稿では、双方が「前向きな結論に達成した」という見出しをつけている。そして双方が将来ECFAに続く協定の商談など5項目の議題についてコンセンサスを得たと書かれている。双方の報道はこんなにも違っており、明らかに、台湾政府が既に「王張会」で「主導権をとられた」ということだ、と述べた。

台湾人が関心のある身近な議題、両岸の出先事務所の相互設置と人道的面会権、報道の自由、サービス貿易協定の再協議、メラミン賠償問題、重大経済犯罪者送還問題、投資補償問題の実現など、民進党は再三呼びかけたのに、大陸委員会の王主任委員は「王張会」で一言も触れなかったし、何の具体的進展もなかった。民進党はこのことについて深い遺憾の意を表明する。

洪財隆は、「王張会」は既に終わったが、双方は2時間に渡る密談で何を話し合ったのか。双方の新聞報道がなぜこんなに違うのか、両岸事務のトップ会談が海峡両岸関係協会、海峡交流基金会取って代わっていないのに、「王張会」の位置づけは一体何なのか。民進党は王主任委員が帰国後に、立法院に対して今回の報告と、国民に向けたはっきりとした説明を求めると述べた。

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