2014年2月18日火曜日

江内閣成立満一年 林俊憲スポークスマン:財政経済は皆不合格


民主進歩党政策会は18日、江宜樺内閣成立1周年に際し、1年の内閣の成果を振り返る「江内閣1年財政経済成績」を公布した。民進党林俊憲スポークスマンは以下のように述べた。自称財政経済専門の江内閣は当初「低迷している経済」の回復を目指すと宣言した。しかし1年が経った現在、見るに耐えない経済成績しか出していない。行政院長は就任の際、「第四原発国民投票」と「年金改革」2つの大きな政策を推進すると言った。しかしどれも虎頭蛇尾で、台湾経済は衰退している。江内閣は責任を取るべきである。 

林スポークスマンは、台湾の経済成長率はアジア四小龍の最下位となった。香港とシンガポールは3%以上、韓国も2.8%あるのに、台湾だけが数字修正後にかろうじて「2%」にとどまった。四小龍の失業率は台湾が最高で、4%以上に達しており、そのうち若年失業率は13.75%で、全体の平均失業率の3倍以上である。国民の実質収入を見れば、江内閣発足一年来人々の暮らしを改善し収入を増やすことができなかったばかりか、2013年の給与額は1999年の水準にまで後退している。

労働問題についても、この1年回復しなかったばかりか、更に低迷している。低収入戸数と人数は歴代最高を記録し、低収入家庭は147千戸であり、現在月収が3万未満の労働者は、357万人にも達し、全体の就業人数の40%を占めている。「ワーキングプア」という言葉も生まれた。馬総統は責任を逃れるため、「労働者の生活が惨めだというのは錯覚だ」とまで口を滑らした。政府が発表した数字を見れば、馬総統自身が自己の幻覚の中にいるのである。このほか、非正規雇用及び仕事が不安定な「フリーター」の人数は40万人を超え、非正規雇用者の若年化、高学歴化が起こり、低賃金化、長時間労働、不安定な仕事、「使い捨て労働者」の現象に陥っている。

物価面では、去年江内閣は民意の反対にも関わらず、執拗に2回も電気代の値上げを強行し、物価上昇をもたらした。20キロのプロパンガスを例にとれば、2008年馬総統が就任したときには1本690元だったが、去年は1000元を超え45%もの値上がりに至った。国際的な天然ガスの価格は下がっている状況であるにも関わらずだ。高い不動産は言うまでもなく、と林スポークスマンは指摘し、統計によると台北で家を買いたい夫婦共働きの家庭で、年収100万元の家庭でも15年飲まず食わずしなければ、普通の家を買うことができない。このような高い条件は若者から希望を奪っているのである。

林スポークスマンはまた、馬総統はECFAの効果について、外資を一層呼び込むことができるといっているが、実際2013年に、外資が台湾で投資した金額は下がる一方で、49億米ドルしかない。これは民進党政権時と比べてみると、2007年の外資投資金額は154億米ドルに達していた。また証券取引税の政策が決まらずに、投資家の信頼を失っており、結果株式市場が急速に冷え込み、  証券取引税の税収にも影響があった。1000億以上が700億に下がり、近年の最低を更新している。中央政府の負債額も史上最高額を記録し続け、中央政府の1年期以上の負債額は5.12兆元にも達している。もし潜在的債務の15兆を加えれば、今後の子どもたちは生まれてすぐに87万元を負債しているのと同じである。
  

「江内閣のこの1年の成績を総合すると、不合格の点数を与えるしかない」、林スポークスマンは、無能な施政と内輪もめばかりで、馬総統と江院長は9月政争を主導し、先頭にたってトラブルを起こし、人々の生活問題を無視している、と述べた。1週間前に内閣人事改造を宣言したが、不合格の財政経済内閣を引き続き採用し、更に馬総統のお気に入りの金溥聰を国安会秘書長に抜擢した。これらのやり方により、人々は馬総統は経済を振興させようとする誠意がなく、ただ政治の企みに力を入れているだけだと感じているのである。

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