2014年4月6日日曜日

蘇主席:王金平院長の「先に立法、その後に審議」の主張を評価する 



立法院王金平院長が6日立法院を訪れ抗議の学生たちと対面し、「先に立法、その後に審議」と発言したことについて、民主進歩党の蘇貞昌主席は立法院民進党団の3名の代表とともに記者会見を開き、王金平院長が具体的に学生の要求に応えた事を評価した。そして、今回のサービス貿易協定が招いた憲政の危機について、再度馬総統に対し、聞く耳を持って理解し民意に応えることを呼びかけるとともに、国民が共に考え解決していくことを希望する、と述べた。

蘇主席は、今回の学生たちは台湾の民主主義と国家の将来を守るために身を挺して立ち上がり、雨風に打たれ、寒い夜を過ごして今日で20日目になる。この期間、民進党だけでなく各界からも総統に対し、学生たちの要求に応え、国家の難局を打開して欲しいと何度も呼びかけたが、遺憾なことに、馬総統は学生と対立することを選び、多くの人々の学生を支持する気持ちを無視してきた。

蘇主席は、今日王金平院長は立法院議長の立場で、「先に立法、その後に審議」を承諾した。具体的に学生の要求に応え、今回の難局打開のきっかけを作ったことについて、民進党は王院長の努力を評価するとともに、このような展開が円満解決の一歩となることを信じている、と述べた。

蘇主席は、両岸関係は敏感複雑であり、民進党はかねてから、両岸協議監督条例の制定を主張しており、民主的な手順の透明化を実現することによって、人々が参加でき、国会を実質監督することができると考えている、と述べた。与野党共にこの制度の法制化の必要性については一致しており、我々は各界から提出された監督条例を速やかに審査し、与野党立法委員が審査の過程で学生の要求に応え、人々の声を取り入れ、実質的に監督効果のある両岸協定監督条例を制定することを期待している、と述べた。

蘇主席は、今回学生たちが立ち上がったのは、サービス貿易協定の密室作業や不平等な内容に抗議するためだけでなく、その背景には台湾が憲政の重大な危機に直面している現状があった。その危機というのは、人々の選んだ政府が多数の民意に反する政策を推進するという時に、我々の憲政制度が有効な解決手段を持っていないということであり、結果、民意が何度も踏みにじられることになり、世代間正義が解決できず、社会の公平性がなくなり、両岸関係が少数の人たちの利益獲得のゲームと成り果てているということである、と述べた。そして、学生の心配や国家の苦境に対し、我々は再度馬総統に対し、聞く耳を持って理解し、民意に応えることを呼びかけるとともに、国民が共に考え解決していくことを希望する、と述べた。

蘇主席は、318学生運動が始まって以来、学生の理性的で確固たる勇気を持った行動は台湾を感動させ、世界を震撼させた。台湾の未来に希望があることを示し、彼らは自分たちが国の未来を担うことが出来ると証明した。社会はこれを評価するべきであり、我々は彼らに感謝を示すべきである、と述べた。


 

 

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