2014年8月20日水曜日

李前総統二審無罪、黃帝穎:特捜部の権利濫用起訴が証明された


台湾高裁は、台北地裁一審の無罪見解を維持し、20日李登輝前総統に国家安全会議機密費流用事件に無罪判決が出された。民進党の黄帝穎スポークスマンは、台北地裁、高裁ともに李登輝前総統に無罪を判決したことは、特捜部が2012年の選挙の半年前に李登輝前総統を起訴したことが、権利濫用起訴であり政治的嫌がらせであることが証明された、と述べた。

黃帝穎は、特捜部が李前総統を起訴した際、新聞で李氏を「品行悪劣」などの言葉で罵ったが、このような表現は特捜部の本質を表しているもので、政府機関の中立的な立場や客観的な分際を超えただけでなく、特捜部の政治立場と主観が偏っている事を示した。特捜部は9月政争で馬総統の政治の駒となり、馬総統は同じような手段で特捜部を通じて李前総統を司法で追い詰めようとしたのではないかという、理にかなった疑いを社会は持っている、と述べた。


黄スポークスマンは、裁判所は奉天計画で鍵となる人物の前全国安会計長徐炳強に対して、当時渡された経費を他の正当な公務に使ったと認定され、判決で無罪確定した。しかし特捜部は、裁判所が「渡された経費を他の正当な公務に使った」という見解を無視し、勝手に李前総統が汚職をしたと推論し、17年前もの古い案件を持ち出して、2012年の総統選挙の前に李前総統を起訴した。一審判決無罪確定後も、特捜部は上告し、徹底的に追い詰めようとした。このような権利乱用の起訴は、台湾の民主法治に深刻な傷をつけるものである、と指摘した。

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