2014年12月9日火曜日

馬総統に医療の専門性と人権を尊重し、すぐに陳前総統に医療のための仮釈放を行うよう求める。


法務部が8日、陳前総統の病状がこの半年で確実に変化があるならば、医療のための仮釈放要請を再度提出すること、法務部も鑑定チームの編成を更に増やし、陳前総統の医療状況の評価を行うとしたことについて、民主進歩党の黃帝穎スポークスマンは9日、過去台北栄民総合病院や台中栄民総合病院、台北地方院が委託した高雄の長庚醫院の名誉副院長陳順勝教授などにより進められた医療診断と検査報告書は、どれも陳水扁前総統の健康状況が「段階的に悪化している」と指摘しており、すぐに「自宅療養」などの措置をとって病状のこれ以上の悪化を防ぐべきだと指摘している。黃帝穎スポークスマンは、馬政府に現在足りないのは、医療の専門的な意見ではなく、政党の対立をやめて、人権を尊重する決心である。民進党は、馬政府に対し、政治の対立をなくし、専門的な意見や人権を尊重し、すぐに陳前総統の医療のための仮釈放を行うべきだ、と述べた。

黃帝穎スポークスマンは、陳前総統の健康状況に関しては、過去2年台北栄民総合病院、台中栄民総合病院及び法務部が委託している高雄の長庚病院の陳順勝教授が進めている医療診断と専門鑑定で、非常にはっきりと説明されてきた。その中で台北栄民総合病院の診断書には「自宅療養」が、病状悪化の進行を防ぐことになると書かれている。また、陳順勝教授の検査報告の中では更に、「陳総統の心身状態は24時間の介護が必要で、法律上は後見開始の状態であり、生命と健康上に予想できないリスクがある」としている。黃帝穎スポークスマンは、法務部長が、陳前総統が提出した保外就医要請に使われた診断書が最新のものではないことを理由にし、もし病状に変化があれば再度要請を出し、法務部も医学的な評価を行うなどといいながら、実際はやっていないのであり、これは職務怠慢のレベルである、と述べた。
     

黃帝穎スポークスマンは、「市民的及び政治的権利に関する国際規約」第7条規定:「いかなる人も、拷問、残虐な取扱い・刑罰の禁止。自由な同意なしに医学的又は科学的実験を受けないこと」及び同規約第10条「被告人、受刑者等、身体を拘束された者に対する人道的取扱い」 について、台湾は2009年にこの2つの規約を批准しており、この規約精神を実現しなければならず、陳前総統に人道的な待遇を与えるべきであると述べた。現在、医療の専門的意見も、人権の規約や社会の世論においても、皆が陳前総統に保外就医を認めることを支持している。馬政府に足りないのは、新しい診断報告書ではなく、政治的対立をやめて、人権を尊重する決心である。民進党は、再度馬政府に政治偏見を捨て去って、専門的意見を尊重し、人権を尊重する立場で陳前総統に医療のための仮釈放を行うよう呼びかける。

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