2015年1月8日木曜日

台湾国家聯盟募金食事会に出席:蔡英文主席:健全な国会、権力と責任のバランスをとる方向で憲政改革を進める


民主進歩党の蔡英文主席は8日夜、台湾国家聯盟の「台湾を愛し2016年を迎える」の募金食事会に出席し、挨拶で、総統制であれ内閣制であれ、国民に選ばれた国会は民主国家の権力の中心であり、台湾は「健全な国会、権力と責任のバランスをとる」方向を、目下の台湾憲政改革の主要な項目とするべきである、と述べた。蔡主席は来賓に民進党と一緒に「憲政体制修正改革会議」に参加し、公民社会と一緒に 人々からスタートする憲政改革を推進していきましょうと述べた。

今回の募金会には李登輝前総統、台湾団結聯盟黃昆輝主席、柯文哲台北市長らが出席し挨拶を行った。

蔡主席は挨拶で李登輝前総統に特別な感謝を表した。李登輝前総統は90歳を過ぎておられるが、台湾の第二次民主改革に深く心をかけておられ、李前総統の憲政についての考え方は台湾人に非常に参考になるものである、と述べた。

蔡主席は、去年の九合一統一地方選挙のあと、台湾に新しい変化が起こるようにと希望し、そして、この変化が続いていく事を期待している、との考えを示した。台湾のため、若い人たちの将来のため、台湾を変化させ、台湾に現代民主国家にあるべき憲政のしくみをつくりましょうと呼びかけ、会議の中で、皆に「憲政体制修正改革会議」への参加を呼びかけた。これまでの期間、民進党は既に公民団体や台湾団結聯盟、親民党に一緒に憲法修正の討論に参加することを呼びかけており、事前の準備がひと段落ついたあと、再度皆さんに報告すると述べた。

蔡主席は、今回の憲政改革が政党を超え、公民社会を通じてコンセンサスを集約し、皆で共に努力していくことを希望している、と述べた。また。憲政改革は国家が目下直面している重要な政治改革との認識を示し、自分が主席に就任しているときに、既に国会の代表性を高めるという方向性を打ち出し、小選挙区比例代表併用制と、新たな国会議員議席数の計算を提案し、国会選挙の制限を緩くする改革プランを提案してきた、と述べた。

蔡主席は、民主体制において国民に選ばれた国会は権力の中心であり、総統制、もしくは半総統制の国家では、健全な国会があって総統の施政を監督することが出来る。内閣制の国家では、国会は自らが権力の中枢を構成する。よって、「健全な国会」が、現段階の改革で間違いなく最初の改革任務であるということである、と述べた。

また、権力と責任が伴う「行政-立法」の関係をつくることは、健全な国会における一つの重要な項目である。現在台湾の憲政体制は、国会の代表性が不足しているだけでなく、行政と立法の関係も非常にアンバランスな状態である。国会が権力を持つ人間を監督することが出来ておらず、政治のトラブルに面して、解決する術もない。これらの権力と責任の合致の問題を解決するために、目下の憲政改革は、「健全国会、権利と責任のバランス」という方向を持たねばならない。

蔡主席は、憲政改革は台湾の目下最も重要な仕事の一つであり、討論と論壇、公民社会と手を組んで、今回の憲法修正を完全もものに、人々からスタートする全国民参加のものにしなくてはならない。これも台湾国家聯盟が長期に渡って努力をされてきたことであり、この目標が達成されることを期待している。蔡主席は、現在民進党は既に内部の討論をはじめ、民進党が憲政改革を発起すると同時に、内部でもコンセンサスの集約に取り掛かっている。将来具体的なプランを提出し、民主の先輩たちにも参加を頂いて、民進党にご指導をいただきたい、との考えを示した。
         
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