2015年3月20日金曜日

蔡英文;人々が主役の新しい政治、新しい時代を確立する


民主進歩党の蔡英文主席は20日夜、台湾の友の会の招きで「台湾にアイデンティティを持ち、台湾に根をおろす」募金夕食会に出席した。蔡主席はあいさつで、台湾の民主主義の発展は登山のようであり、目標をはっきりさせ、意志をしっかり持ってこそ、障害を乗り越えていける、と述べた。台湾の民主主義を守り、弱者に替わって声をあげていくことは、皆の共同の責任である。もし民進党が再度政権に就くようなことになれば、「オープンで清廉、人々が参加すること」の価値と目標を持って、人々が主役の新しい政治と新しい時代を確立していく、と述べた。

蔡主席は、過去数年来、馬政府は国内政治においても外交においても人々を失望させてきた。問題を解決できなかったばかりか、社会の異なる意見に耳を傾けようとしなかった。これが台湾人の総統に対する不満となり、自己と国家の将来に対する心配が絶えなくなった。去年の3月、多くの若者が学校や会社から街に飛び出しデモ活動を行ったが、殆どの人たちにとってはこれが初めての政治活動への参加であった。蔡主席は、これらの若者たちは実際の行動でもって、この無能な政府に抗議をし、監督をし、国家の主権を守ろうとし、社会の公平正義を要求した。台湾は既に過去数年とは違い、多くの人が自分たちの社会と国家に関心を持ってきたと感じている。これは台湾にとっていえば、嬉しいことに間違いなく、台湾の新しい世代の希望になっている、との考えを示した。
蔡主席は、台湾の民主主義発展の過程は、登山のようであり、途中には苦しいことが沢山ある。よって我々は目標をはっきり定め、意志を強く持つことで、障害を乗り越えることができる。途中の路が困難であるが故に、やっと手に入れた民主主義と自由を一層大事にしなくてはならないのである、と述べた。

蔡主席は、台湾の民主主義を守り、弱者に替わって声をあげ、次の世代に安定し安全で安心な生活環境を作ることは、皆の共同の責任である。もし民進党が再度政権に復帰するようなことになれば、「オープンで清廉、人々が参加すること」の価値と目標を持って、人々が主役の新しい政治と新しい時代を確立していく、と述べた。そして、憲政改革を進め、憲法を時代と人々の要求にあったものにしていく。最も重要なことは、台湾の民主主義を一層健全に、安定したものにすることだ、と語った。
そして、これほど多くの任務は一人の人間や一つの党だけで成功させることは出来ない。台湾社会の様々な力を通じて、皆で一緒に討論し、コンセンサスを築き上げ、ともに国家主権を守り、社会の公平正義を維持していくことだと強調した。

蔡主席はまた、2015年の選挙は、台湾がこれからどこへ向かうか、台湾社会が更に進歩できるか、民主主義と自由が更に堅強になるか、を決定した最も重要で鍵となった選挙だった。そして、次の選挙まで残すところ1年となり、皆さんには一緒に頑張ってもらいたいと思っており、来年民主進歩党が再度中央政府に復帰し、ともに台湾の新しい未来を築いていくこと、新しい政治、新しい時代を築くこと、「私は、皆さんと一緒に台湾の歴史を作っていきたいと思っている」と述べた。

会議の前に「国民党が国是会議は馬総統が開催するべきだ」と言っていることに関するメディアの質問に対し、蔡主席は、我々の本来の考え方は、各政党、公民団体、社会団体と一緒に国是会議を開催したいということだ。これが、我々と国民党が最も異なっている部分である。我々は公民団体に重要な役割を担ってもらうことを希望しており、国民党はどちらかといえば馬総統がどのような役割を持つかということ事を気にしている。しかし我々が注意しなければいけないのは、現在の政府は既に次の政権への過渡期に入っている状態であり、今回の憲法修正の動きについても、もともとは現在の馬政府と馬総統本人の施政の不満と信頼に問題があるからである。このような状況下で、過渡期かつ民衆が信用していない政府が、国是会議の主導権を握って、一体成功するかどうかは、注意をしなければいけない。我々は、国民党が考え直すことを期待している、と述べた。

そしてまた、蔡主席は、今日の総統は国是会議開催について話しただけで具体的な内容はなかった、と強調し、総統と国民党には再考してもらい、もし誠意があるなら、具体的計画を出してもらいたい、そうすれば我々は再度検討し、公民団体やほかの政党と一緒に話し合う、と強調した。


民進党の予備選挙が熾烈な戦いをしていることに関しての質問について、蔡主席は、民進党の予備選挙の競争は常に激しい。しかし過去の経験から言うと、予備選挙が終わった後は、民進党は一致団結する。これは民主政党が予備選挙期間に、必ず経験することである。我々は、予備選挙が終わった後、再度チームを組んで、同じ立場に立ちともに力を尽くしていく、との考えを示した。

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