2015年3月31日火曜日

民進党:アジアインフラ投資銀行への加入は密室決議を許さない


総統府が31日に「アジアインフラ投資銀行」に参加の意向書を出すと急いで発表したことについて、民主進歩党の鄭スポークスマンは、台湾は民主主義社会であるのに、我々の総統はこともあろうに、独断かつ密室で政策を決定し、その過程は出鱈目で民意を軽視したものであり、意向書は国務院台湾事務弁公室を通じて渡されるというものであった。国民は、これを絶対に受け入れることは出来ない。鄭スポークスマンは、台湾はアジア地域の主要な国家の一つであり、アジアの経済発展の参加者であり貢献者である。我々は地域組織への参加は必ず果たすが、民主主義の政策決定手順を無視することはできないし、主権や国格と国家利益に傷をつけるわけにいかない、と述べた。

鄭スポークスマンは、国際組織に加入することは重大なことであるが、アジアインフラ投資銀行は台湾に「一中原則」を堅持している北京の主導によるものであり、運営方法もまだはっきりしていない。我々は慎重に対応するべきであり、盲目に信じ込んではいけないのである。しかし政府は事前にしっかりとした評価やプランもなく、各部会の首長が国会で質疑を受けても、皆がまだ考慮の余地があると保留する態度であった。しかしながら総統は急いで政策決定を行い、民意を軽視し、国会にも報告がなく、社会とも十分なコミュニケーションもとらず、その過程は密室のものであった。しかも夜間に突然発表を出して、出鱈目なやり方で国家体制をないがしろにした。国家元首たるものがこのようなことをするというのは、全くもって政府の恥である、と指摘した。

鄭スポークスマンは、独裁で決定しただけでなく、過程が密室であり、アジアインフラ投資銀行の参加の意向書が国務院台湾事務弁公室を通じて提出されたが、政府が急いで提出最終日に出した意向書の署名は一体どうなっているのか。自国の矮小化や国格に傷をつけるものではないか?今すぐ公に人々に十分な説明をするべきである。政府は国家の重大な対外事務の政策決定体系に基づいて手続きをするべきで、アジアインフラ投資銀行に参加する前に完全な計画と評価を行うべきであり、    人々に対して、どのような身分と名前、やり方で参加するのか、そして、関連する権利と義務をいかに確保するのかを、はっきり説明し、どのようにすれば台湾が差別を受けないようにできるか、を説明し、社会と十分なコミュニケーションをとる必要がある。しっかりと国内のコンセンサスを築き、国会で十分な監督を受けなければならない、と述べた。
鄭スポークスマンは、この件は既に国民の強烈な不満を引き起こしており、馬総統に対して、これ以上勝手な事をせず、民主主義を正常に戻すことを呼びかけるとともに、我々はまた国民党主席の朱立倫に対し、国民党の立法委員が民意を遵守し、再度サービス貿易協定のようなことを起こさないように、民主的なやり方で理性的に国家の重大な事項に対応することを呼びかけると述べた。

Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿