2015年4月16日木曜日

《この土地に希望を 台湾に光りを》映像公開 蔡英文主席:政策を練るには人々と土地を理解しなければならない


民主進歩党主席で2016年の総統候補でもある蔡英文は16日午後、《この土地に希望を 台湾に光りを》ドキュメンタリー発表記者会見を開催した。会見では、米森監督と作家の平路が共同で、40秒の予告編と「苗栗南庄」、「蚵仔寮」の2つの記録映像を公開したほか、対談も行われた。蔡英文主席は、このドキュメンタリーを見て、2012年の総統選挙で3匹の子豚キャンペーンが短時間で社会の大きなエネルギーを集結させ、非常に驚いたことを思い出したとし、かつて自分に投票してくれた人々の考え方や、自分に投票しなかった人々についても、彼らの考え方を聞きたいと思っている、と述べた。    
蔡英文主席は、台湾が本当に再起をするならば、社会のエリートに頼って座りながら話をするだけでは駄目であり、答えは台湾のどの場所にでもあり、それらを探し出し、まとめて、政策計画を作ることが必要である。そうすることで本当に有効な政策を練ることが出来るのである、と述べた。蔡英文主席は、若い人の創業には師と友人の助けが必要なだけでなく、社会全体の助けが必要とされる。FlyingVのようなクラウドファンディングは若い人にとって非常に良いことで、政府がやらなければならないことは、力を発揮させるための手段を提供することであり、若い人たちがサイトなどで社会の人々の支持を得たり、興味のある人が参与できるようにしたりすることである、と述べた。

蔡主席は、このドキュメンタリーは地元を愛する心、台湾人の精神、そして強い生命力を表しており、このドキュメンタリーを通じて、台湾には多くの希望があることを皆に知ってほしい、と述べた。そして勿論、最も重要なのは良い政府を持つこと、良いネットワークを持つこと、社会の力を集め、ともに一つのことを実現していくことであり、政策を練る人は必ずそこで暮らす人々と土地をよく知らなければいけない。自分の目で一通り見てから、人々が必要としているものが何かがわかるのであり、何が効果的な政策実行方法なかを知ることが出来るのである、と強調した。蔡主席は、現在社会の貧富の差は次第に大きくなっており、社会のケアが必要な人もますます増えている。政府が多くの時間と経費を費やしても、実現には限度がある。その一方で、企業は効率を重視し、最大限の利益を追い求める。このときに、社会企業、つまりNGOが必要となる。彼らは企業のように効率を求めるが、営利目的ではない。彼らの社会の責任感は大きく、だからこそ社会を本当にケアしていくことが出来るのである、との考えを示した。

蔡英文主席は、終わりの挨拶で、ここ数年、多くの若者の中には海外にいる人もいれば、地元にいる人もいる。故郷を離れた若い人たちについて言えば、背後には多くの複雑な社会的経済要素があって、台湾に戻らないのである。しかし映像にある地元の若者たちは、自分たちの力で、台湾で注目されていない地域に活力を注ごうと試みている。これは台湾にとって非常に重要なことである。台湾の全ての街角に人々の営みがあり、エネルギーの源がある。現在の通信やインターネット、科学技術は十分に発達しており、事業の場所はどこであっても構わない。長い間工業化によって注目されなくなった村や田舎に次第に多くの若者たちが自分たちの知識や技能を持ち込んで、新しい社会と生活方法を造りだそうとしている、と述べた。

そして、こういう若者たちがいることが社会にとっては非常に良いことであり、その良さを最大限に大きくし、社会成長のエネルギーにしなければいけない。そのためには正しい政策が必要である。国家の資源は限られているが、正しい政策があれば最大の効果をあげることができる。これこそ我々がなさねばならないことである、と述べた。国家正義で持って、国家のために計画を立てる人は、社会に既にある力を認識し、効果的に政府の資源を運用してプラスにさせなければならないのであり、一つの政策を作っても最後には効果がないというのは意味がないのである、と強調した。

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