2015年5月23日土曜日

第三勢力と調整する 蔡英文:最も勝算のある人選調整を行い、進歩の力で国会をリードする


民主進歩党主席で総統候補者の蔡英文は23日午前、「三つのケア政策に関する座談会」に出席した。メディアから、林義雄氏が話した第三勢力との協力問題について質問を受け、蔡英文は、林氏の心配な気持ちを理解できるが、「しかし次の国会でより進んだ力でもって、国会をリード主導していけるかどうか、ということを一番気にかけているのはやはり自分である」、と述べた。

蔡英文は、こうした考えにより、どの選挙区でも最も勝算があり競争力のある候補者を立てたいと考えている、と述べ、その候補者は必ずしも民進党の人間でなくてもよい、とした。蔡英文は、民進党が台北市市長選挙において調整できたのであれば、立法委員も第三勢力候補者擁立も可能性があるだろう。よって、候補者選びについては十分な話し合いと調整を通じ、最適な人選が行われることを希望している、との考えを示した。第三勢力の人たちに対しては、参選する最初の選挙であり、比較的長い選挙準備期間が必要だということを考慮し、調整を更に速く進めていくことを呼びかけた。

蔡英文は、民進党は先般13の選挙区で先ず指名候補者を出さないとしているが、これは民進党内部の指名手順の一部分であり、これは誠意を表現している。この13の選挙区で第三勢力の人選を考慮できると考えている。他の選挙区でも、もし第三勢力に競争力のある良い人材がいれば、民進党は喜んで考慮する、との考えを示した。

蔡英文は、指名手順は支持者の心情を考える必要があるとし、民進党は民主的な政党であり、主席の独断で物事を決めるわけではない。特に指名の課程で、民進党は規則に沿って、支持者に全体の目標を理解してもらう必要があり、そうすることで第三勢力の候補者を支持してくれるよう説得できるのである、と強調した。

その他メディアに、林義雄氏が蔡英文の「現状維持」の言い方に疑問を呈したことについて尋ねられ、それに対し蔡英文は、現状維持は台湾海峡の平和を維持するという現状であり、平和安定の方向で発展することである。これが平和維持の現状の主張であり、各世論調査でも絶対多数の台湾人の支持を受けている。現状維持の基礎のもとで、社会の更に大きな力を集めて台湾海峡の平和を維持していけることは、我々が国内の改革に十分な時間と精力を費やしていけるということだ、と述べた。 

蔡主席は、現状を維持するという基本的な意味は、両岸の交流は必ずオープンかつ透明性があり、人々の参加が必要で、両岸交流に公平性を確保するということだ。「これは台湾前途決議文と不一致なところはない」と述べた。

アメリカ国務院のアジア事務に携わっている政府要人が、ワシントンでの面会を歓迎するということについて、蔡英文は、今回のアメリカ訪問スケジュールは調整中であり、アメリカ政府の協力に感謝する。双方の信頼と友情を感じている。今回の訪米の過程で、台米関係を強化し、相互理解を増進させたい、と述べた。

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