2015年5月4日月曜日

民主進歩党の「朱習会」に対する声明


国民党の朱立倫が「国共フォーラム」に参加し、習近平と面会したことについて、民進党中国事務部の趙天麟主任は4日、国民党主席の朱立倫の今回のこうした話には深い憂慮を持っており、いくつか質疑をしなくてはいけない、と述べた。

第一、朱立倫主席と習近平の面会で、馬総統のこれまでの「九二コンセンサス、一中各表」の考え方を修正し、公に「両岸は一つの中国に属する」と表明した。これは北京の「一つの中国の枠組み」に傾斜し、中国大陸側の主張を支持するのと同じことであり、主権の立場上明らかな譲歩がある。

第二、朱主席が、「連戦、胡錦涛会談」の十年来の成果を継承するといったことは、国民党共産党の枠組みを継続すると宣言したに等しく、政党が両岸関係に対応しようとするものだ。朱主席は更に一歩両岸関係の「国共化」を進め、「党が政治を行う」ことを進めるものである。

第三、同時に、朱主席は連胡会談の五項目を共同のビジョンとして推し進めると宣言したのは、中国大陸の主張である「一つの中国」の原則の下で、「平和協定」の政治協議を進めようとしている可能性がある。

第四、この他、朱立倫主席は何度も「九二コンセンサス」を基礎として台湾の国際的生存権を勝ち取ると強調しているが、これは朱主席の考えが、長年与野党が堅持してきた国家主権の基本的立場の堅持に乖離していることをあらわしている。台湾の国際機関等への参加を「九二コンセンサス」や「一つの中国原則」の枠組みの中でやるというのは、台湾の国際的な空間が一層狭くなるのは間違いがない。


趙天麟主任は、両岸は双方とも平和と安定が維持でき、繁栄していくことを希望している。しかし台湾人は長い間馬政府が両岸関係を「国共化」しているとの強い疑いを持ってきた。同時に朱立倫主席の発言と主張で、更に心配なことは、主席が両岸関係を「国共化」へと一層進めようとしていることで、台湾の国際的な生存空間を狭め、台湾の主権を蝕んでいるのではないかということだ。これらは私たちが質問をなげかけていかなければならない、と述べた。

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