2015年5月8日金曜日

馬朱連日の両岸談話について 蔡英文主席:台湾での発言と中国での発言が違ってはいけない


国民党の朱立倫主席、馬英九総統が連日両岸問題について民進党と蔡英文主席を攻撃していることについて、蔡主席は8日南投埔里でメディアインタビューに答え、民進党がもし再度政権に就くことになれば、両岸政策の立場は「両岸の現状維持」である。つまり台湾海峡の平和を維持し、両岸関係の平和と安定において、将来の発展の機会を追求していくということだ。7割以上の国民がこのような主張を支持しており、この原則下で、台湾海峡の平和安定と発展を維持していくことを希望しているのであり、これは両岸の共同の利益である、と述べた。

馬総統と国民党の朱立倫主席が連日批判を続けていることについて、蔡主席は、20数年来皆で両岸に様々な交流を積み重ねてきたのであり、選挙や政党間の競争でそれらを無駄にするべきではない。民進党も、両岸関係の平和安定の維持に責任を持っている。選挙のために話題を利用し、台湾の人々を傷つけるべきではない、と述べた。
蔡主席は、国民党朱立倫主席が中国から戻ってきた後、突然「九二コンセンサス」がホットな話題となったが、もしかすると、朱主席は、自分が不適切なことを言ってしまったので急いで修正しようとしているのかわからない。もしそうであれば、すぐに修正し、社会の疑いを晴らすべきであり、話題づくりをして焦点をぼかすべきではないし、両岸問題を選挙に利用し、国家と国民の利益に傷をつけるべきではない、と述べた。

蔡主席は、1992年には私はまだ学者で、政府の政策決定者ではなかった。政策決定と参加者は、92年に発生した事とその課程について、各自の解釈を持ち異なった意見を持っている。「九二コンセンサス」という言葉は、2000年から使われ始めた。実際、今日までこの言葉の内容が一体何なのか、国民党、共産党の両党が異なった解釈をしている。国民党の内部でさえ、コンセンサスがないもので、台湾ではこういい、出国してまた別のことを言う。台湾の人々はもちろんよく理解できない。もし国民党が自分の立場をはっきりさせることができないのであれば、台湾人はなぜ国民党支持することができるのか? と述べた。

記者が、「馬総統が、『蔡主席の現状維持というのは、現在の現状を言うのか、それとも7年前の現状を言うのか?中共が次第に強勢になってきている状況で、7年前の現状を維持するのは可能ではない』との発言があったが」と尋ねたのに対し、蔡主席は、であれば逆に馬総統に聞くが、もし現状を維持しないというのであれば、総統は台湾をどこに持っていきたいのか?総統自身が国民にはっきりと説明するべきである。蔡主席は、もし馬総統が台湾の前途をこのように悲観的に思っているのであれば、総統にははっきりと詳細に説明して欲しい。悲観の理由はどこにあるというのか、と答えた。


蔡主席は、台湾には多くのやるべきことがあり、多くの国民が政府のケアを必要としている。しかし、今の政府は毎日両岸問題のことばかり話して、台湾人のために何をするべきか分かっていない。もし両岸問題だけを話していれば良いのであれば、なぜ国民党は過去7年の政権にこんなに多くの人々の不満を招いているのか?国民党は自分たちでしっかりと検討するべきであり、両岸関係は台湾の利益と前途に関わる非常に重要なことゆえ、政党や政治家、総統もこれを選挙のために利用するべきではない。このようなことは台湾にとって非常に良くないことである、と繰り返した。

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