2015年6月4日木曜日

民主進歩党主席蔡英文アメリカキャピトルヒル歓迎会での挨拶文


民主進歩党主席で総統候補者の蔡英文は現地時間3日夜、外交委員会委員長エド・ロイス氏進行によるアメリカキャピトルヒルでの歓迎会に出席し、民主党議員Eliot Engel氏、共和党議員のSteve Chabot氏、華僑の下院議員である趙美心、孟昭文氏、日系の高井議員、アメリカ領サモアの国会代表Aumua Amata氏等17名のアメリカ下院議員に迎えられた。議会晩餐会は台湾人公共事務協会(FAPA)が主催し、アメリカのキャピトルヒル下院外交委員会会議場で行われた。イベントの間に、Ileana Ros-Lehtinen議員が、自由なアメリカ議会を象徴する自由の女神像を蔡主席に贈り、互いに祝福と励ましを与えた

蔡英文主席の挨拶全文は以下の通り

アメリカの議員の皆様こんばんは。皆様がここワシントンで私を迎えてくださることに感謝申し上げます。ここで多くの新しい友人や旧知の友に会えたことを嬉しく思っています。集まって下さったメンバーを見ると、アメリカの議会が党派を超えて台湾を支持してくださっているのがわかります。

今日ご出席の議員の皆さまの多くが、台湾の国際参加や台米の国防協力について、提案や支持をして下さっています。台湾に対する友情を示してくださり、台湾とアメリカの関係を強固にすることを約束して下さっていることに、深い感謝を表したいと思います。将来も、皆様と協力しあいながら、双方の関係を深化させていくことを期待しています。

民主主義とその信念は台湾とアメリカを結ぶ共同の価値観です。
民主主義は双方の友情の最も重要な基礎であるゆえ、国防や経済においても、そしてグローバルな世界での貢献においても、双方は密接な関係を結ぶことが出来ているのです。民進党のリーダーとして、再度申し上げたいことは、民進党はこれからも台湾をアメリカの確固たる信頼できるパートナーとするべく力を尽くします。

今週私は、民進党が将来経済、国防、世界での活動、及び両岸関係の立場についてどう考えているか、アメリカの人たちとオープンかつ誠実に討論しました。
経済では、我々はアメリカと協力しあい、双方の投資や雇用の機会を増やしていきます。民進党は台湾が地域経済統合組織に参加する事を推進し、台湾の貿易をより多元的にし、台湾の経済の自主性を確保していきます。
この他、我々は台湾とアメリカの国防協力においては、武器販売、防衛産業協力、及び軍事訓練などに大きな潜在力があることがわかっています。民進党はアメリカ議会の支持を引き続き求めながら、台湾の戦略にあった軍事装備の売却、非対称的な軍事能力を作り、攻撃性を阻止する能力を強化していきます。

グローバル化について、私は先日ウォールストリートジャーナルに投稿した文章の中で詳しく説明していますが、我々は意義あるやり方で国際社会に参加していくことを模索していきます。我々は台湾が国際社会で貢献できる分野を探し出し、台湾人が得るべき尊厳と尊重を確保していきます。

最後に、我々のチームの核心的な目標は中国と一つの安定した、持続可能な両岸関係を打ち立てることです。「現状」を維持することは、台湾人が理解しているように  民主的な生活スタイルであり、人権の尊重、法治であります。これらは私が両岸問題に対応するおける主要な目標であり、台湾人の期待に合うものです。

私は民進党の執政後、台湾とアメリカの協力関係が更に進んでいく事を期待しています。我々は両岸と地域の平和と安定を維持するという約束を守ります。私は再度皆さんの友情、温かなおもてなしと支持に感謝いたします。そして、将来も皆さんと協力しあっていきたいと思います。アメリカ議会は台湾の最も良い友人であります。

皆さんと一緒に、民主主義と友情、そして台米関係の未来に乾杯しましょう!

ありがとうございました。

Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿