2015年7月21日火曜日

朱立倫の発表した「国民党が政権を執り続ける3つの理由」について。民進党:執政の失敗に何の反省もない。



昨日国民党主席の朱立倫が発表した、「国民党が政権を執り続ける3つの理由」について、民主進歩党の鄭運鵬スポークスマンは21日、民主政治は責任政治であり、朱立倫は政権与党の主席として、国民党政権7年間の執政の失敗を他人事のように話し、責任や反省も全くない。そして国民党が引き続き政権を執っていくことを当然と考えているのは、非常に遺憾である、と述べた。そして、去年の年末に朱主席が党主席に立候補した際には、国民党の路線と施政を「痛切に検討する」と誓ったというのに、現在は傲慢に国民党が引き続き執政をとらなければならないと言っている。現在の朱主席はおそらく去年年末の自分自身だけでなく、考えがしっかりしている台湾の人々を説得することはできないだろう、と述べた。


朱立倫が提案した3つの理由について、鄭スポークスマンは、国民党政権の7年来、台湾が直面した様々な苦境-財政赤字の悪化、馬政権以来、毎年平均財政赤字が2700億元を超え、国家の実質的負債は、7兆元に潜在的な負債24兆が加えられ、全体の負債額はGDPの1.5倍にもなった。財政赤字悪化の状況は、この7年来世界経済フォーラム(WEF)で46位順位を下げて80番目となり、国民一人あたりの負債額は108万元に到達した。青年失業率(2024歳失業率)は13%(2014年)にもなり、OECD国家の中で財政悪化のスピードが最も速い国となった。台北の住宅価格と可処分所得の比率は今年世界最高になったが、台湾人の給与はアジアの四小龍の中で最低となり、16年前の給与水準にまで後退した。鄭スポークスマンは、朱立倫は、国民党は台湾を危機から救い出すと言ったが、これらの経済的な数字が示しているように、国民党の政権自身が台湾の危機なのである、と述べた。 

鄭スポークスマンは、朱立倫は去年主席選挙に立候補した際、国民党の路線を引き継がず、これまでの施政は「痛切に検討する」必要があり、両岸問題では国民党の両岸政策は「いびつな分配」、「特権への疑い」などの問題があって、人々の強い不満を引き起こし、政治不信を招くことになったと認めた。しかしその数か月後に、朱主席は国民党の両岸政策は国民党が政権を執り続けなくてはならない理由だと言い、この間総統候補者である洪秀柱は「一中同表」の過激な主張を出し、政策の方向性は定まらず、国民党の話を聞くというのか、洪秀柱の主張を聞くというのかわからない。  


鄭スポークスマンは、国民党は経済でも国家を停滞させ、両岸政策においても、台湾を導く行き先を見失っている。このような政党がどのように国家をリードしていくというのか?去年国民に向けて「痛切に検討する」と言った朱立倫は、現在は傲慢にも国民党が引き続き政権を執らなくてはいけないという。台湾の人たちは今度の政権交代で、国民党が本当に反省する機会を与えなくてはならない、と述べた。

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