2015年8月11日火曜日

洪秀柱に投票しなければ台湾はIS化する? 鄭運鵬:百年も続いている大政党の名声も台無しだ


国民党立法院団が、アメリカの定期刊行物に掲載された郝志堅(Dennis V. Hickey)という学者の投書を用いて、台湾で最近盛り上がりを見せている公民運動を「中東暴徒」と侮辱し、蔡英文主席が暴徒を主導して政府を攻撃していると中傷したことについて、民進党の鄭運鵬スポークスマンは、この「外交官」というインターネット定期刊行物に掲載された文章は、論点が偏っていて、アメリカ政府や主流な学界とも認識が大きく異なっており、元々参考にする価値のない文章である。しかし国民党はこの海外の投書を助けと利用し、自国民を暴徒と呼び、台湾の民主主義を「中東暴徒路線」と言った。加えて、もし洪秀柱に投票しなければ、台湾は「IS化」するなどと言って国民を脅している。国民党は百年の歴史を持つ政党なのに、この程度に成り下がっているのは、見るに忍びないことだ。

鄭スポークスマンは、蔡主席は過日の訪米期間中、アメリカ側と十分にコミュニケーションを行い、相互理解をとりつけた。国務院などの政府機関も、アメリカと蔡英文は幅広い議題で建設的な意見交換を行ったと何度も話している。蔡主席の訪米と「現状維持」の両岸政策という主張は、大多数の国民の信頼と肯定を得ただけでなく、国際的にも、多くの両岸関係専門家にも受け入れられているところである。例えば有名なウォルター・ローマンアジア研究センター主任は、蔡主席の両岸の現状維持の立場を賞賛しており、蔡主席の台米関係と先見性のある論述は非常に重要で、人々を安心させるものだ、との考えを示している。


鄭スポークスマンは、実際、アメリカ政府の蔡主席の訪米や政策の立場について知るのは難しくなく、どれも主なメディアで簡単に見ることが出来る。明らかに郝志堅と言う人物が、それらを十分に理解していないことがわかる。そして、この文章が近年の台湾の民主運動を「中東暴徒路線」と例え、それを利用して国民党団が台湾の民主主義と野党を中傷したことについて、鄭スポークスマンは、このような文章は失礼であるばかりが、全く不適切なものだ、と述べた。また、2014年のひまわり学生運動の期間中、アメリカの国務省次官補代理スーザン・スティーブンソンが台湾を訪れた際、台湾には民主主義の活力が満ちており、皆が自由に意見を表明できる社会であることをアメリカは知っている、と述べた。台湾の民主主義について、アメリカの立場は非常にはっきりしている。アメリカは、台湾の民主主義を支持し、台湾の人々の選択を尊重し、台湾の民主的な選挙に介入しない、ということを繰り返し明確にしている。郝志堅氏の言い方は、アメリカ政府や主流な学界の意見とかみあっておらず、驚くべきものである。国民党がこのようないい加減な文章を宝のように扱うのは、百年も続いている大政党の名声も台無しだ、と述べた。

Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿