2016年1月22日金曜日

中央選挙委員会が第14代総統、副総統当選証書を授与。総統当選者蔡英文挨拶全文


民主進歩党総統当選者の蔡英文は22日、副総統当選者の陳建仁、選挙事務所執行総幹事林錫耀とともに、中央選挙委員会から第14代総統、副総統当選証書を受け取った。総統当選者蔡英文の挨拶は以下の通り:

中央選挙委員会劉主任委員、各委員の皆さん、メディアの皆さん、そして今回私とペアを組んだ陳建仁博士、この場をお借りして、再度皆さんに、今回の総統選挙が無事に終わり、台湾の民主主義がまた一歩前進したことに感謝を表したいと思います。

私たちの民主主義はまだ若く、まだ深化させていかねばならない部分が沢山あります。政権交代であれ、選挙事務の改革であれ、中央選挙委員会の皆さんと協力して、民主の礎を築いていかねばなりません。私はここで皆さんに、本当に有難うございます、と伝えたいと思います。

先ほど、私は当選証書を受け取りました。これは一枚の当選証書を意味するだけではありません。人々が私に与えた契約書です。私はそれを大事にしまい、証書に付与されている責任を絶対忘れません。
  
民主国家の総統として、私は権力は天から与えられたものではなく、人々から借りてきたものだということを理解しています。もしうまく出来なければ、時間が来たときに私からその権力を取り返せばよいのです。

謙虚であるということは、私たちの態度です。堅持することは私たちの立場です。改革は私たちの方向です。人々の期待に応える事が、この一枚の証書の最も大きな意義です。

人々の改革への期待に、私は誠心誠意全力で改革にあたります。皆さん安心して権力を私に貸してください。そして常に私は、決して権力を乱用しないということを堅持していきます。

民進党はかつて失敗しました。よって一層、私たちはこの機会を大切に思っています。私たちはかつて失敗の中で、信頼を建て直し、泥沼の中から這い上がってきたのです。失敗が私たちに、信頼を得ることは難しいことであり、信頼を失うのも一瞬のことだということを教えてくれました。

台湾は民主化以来、既に3回の政権交代を経験してきました。政治を志している人は皆、変わらないものはなく、支持者の票は移り、政権は交代するということを体験しています。民主主義が成熟すればするほど、執政者への要求はより厳しいものになります。

「互いの経験を鑑にし、常に人民のことを思う」ことは、民主主義の時代において、政党競争の最も重要な原則です。私は自分に、選挙に勝つことは勿論大変なことであるが、しかし、改革を推進することは非常に複雑で、一刻を争うことだと言い聞かせます。

国家を団結させ、産業を振興させ、公平正義を実現させること。これが、私がこれから4年間努力していく方向です。将来の4年間は、「基礎を作り、体制を調整する」、これが、私たちが穏健に改革を進めるやり方です。

改革は一歩で到達できるものではありません。しかし、もし一歩踏み出さなければ、永遠に到達できないでしょう。新しい時代の挑戦は既にそこにあります。この証書を受け取って、私は全力で赴きます。
  

選挙は既に終わりました。私たちは激情を忘れ、争いを忘れ、政治を日常に戻し、改革をこの国家団結の一番の共通目標としていきましょう。これが私の約束であり、将来私が毎日努力をすることです。皆さんありがとうございます。

Share/Bookmark

0 コメント:

コメントを投稿