2016年3月8日火曜日

日本交流協会評議会会長と会談 蔡英文:民進党は全力で台日の産業協力を深化させる


民主進歩党次期総統の蔡英文主席は8日、日本交流協会評議会佐々木幹夫会長一行と面会した。蔡主席は佐々木会長と台日の産業交流について話し合い、双方は将来の協力に積極的な意志を表明した。

蔡主席は面談の中で、民主進歩党と日本は長い間密接で良好な関係を維持している。この基礎において、民進党の執政後、日本とは様々な項目で協力関係を発展させていき、双方の関係を深化させていけるだろう、と述べた。先ず、蔡主席は、日本は将来私が提案した「五大イノベーション産業」、自然エネルギー、精密機械、バイオテクノロジー、物のインターネット、国防産業の分野で台湾と協力していけるとの考えを示した。そして、両国が手を携えた後には、共同でインドや東南アジアなどの国際市場を開拓できるだろう、と述べた。

蔡主席は、台日自由貿易協定(FTA)締結の決心を表明するとともに、日本との自由貿易協定が経済面で重大な意義を有すると認識しており、出来るだけ早く協議を進めていくことを希望している、と述べた。

最後に蔡主席は、両国の文化交流の強化についての期待も表明した。2015年の日本観光局の統計によると、日本へ旅行した台湾人観光客は300万人を超え、訪日観光客の中で最も多い。一方日本から台湾に来た人数は167万人を超えた。台湾と日本の相互の友好を基礎として、将来双方の若者や社会が様々な交流を行い、更なる交流を推進していくことを期待している、と述べた。

これに対して佐々木会長は、台湾と日本の協力を強化していきたいとの考えを表明し、台湾は日本の第四番目の貿易パートナーで、日本は台湾の第三番目の貿易パートナーである。双方の経済貿易関係は非常に密接であり、協力しあえるところが広範囲に及んでいる。自然エネルギーを例にとっても、日本では多くの企業がこの研究に力をいれており、日本は台湾の産業発展に貢献できることを希望している。また、台湾と日本が産業面で互いに補える部分が大きいので、台湾と日本が共同で手を組んで他国に出ていくという構想に同意し、双方が更に広く海外マーケットに進出する機会を得られることを期待している、と述べた。


今回の佐々木会長の蔡主席訪問は、日本交流協会の沼田幹夫代表、花木副代表が同行し、民進党側は、釗燮秘書長、国際部黃志芳主任が同席した。評議会の佐々木会長は以前日本三菱商事の社長と日本貿易協会会長を務めたことのある、日本産業界の重鎮であり、台湾と日本の関係を促進する重要な役割を演じている。

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