2016年5月5日木曜日

日本衆議院議員岸信夫外務委員長と面談 蔡英文:台湾が国際的な活動を発展させていくことに対して、日本の協力や応援を期待する


次期総統の民主進歩党蔡英文主席は5日、日本の岸信夫衆議院議員一行と面会した。双方はともに台日関係の更なる深化に期待を表明したほか、台湾の国際的な参加や経済貿易の発展計画などについて、討論と交流を行った。

会談の間、岸信夫議員自ら進んで台湾の国際組織への参加状況及び国際活動の発展について話を始め、台湾が国際的な活動を発展させていくことについて、日本と台湾は多くの分野で協力しあえると述べ、台湾のWHAへのオブザーバー参加についての支持や、台湾が犯罪や気候変動などの国際機関でともに協力しあっていける、との考えを示した。岸信夫議員は、台湾が国際活動へ参加出来ないことがないように、と強調した。
  
これについて蔡英文主席は、台湾の国際的な境遇は実に困難に直面しているが、重要な海外の友人たちの協力によって、往々にして突破できている。台湾のTPP加入支持や、台日FTA協議の再開などは台湾が政治面や経済面で孤立を防ぐための重要な政策である、と述べた。これに対して、岸信夫議員は、両国の経済貿易交流が今後も更に頻繁になり、日本企業が台湾に投資する機会が更に増えていく事を期待している、と述べた。

岸信夫議員が、新政権の国際経済貿易の方針について尋ねたのに対し蔡主席は、将来は日本を含む世界のパートナーと、共同で積極的に「東南アジア進出」政策を推進していきたい、と述べた。蔡主席は、この政策には、基礎建設と工業区開発も含まれているとし、多くの項目が日本との協力によって完成させなければならない、と述べた。蔡主席は岸信夫議員に対して、台湾と日本がともに第三国の市場を開発していくことへの期待を表明した。

蔡主席は、総統選挙期間中に日本を訪問したが、その際には岸信夫議員が故郷の山口県に蔡主席を招待してくれた。山口県知事が今年4月に台湾を訪れたときに、岸信夫議員が書いた蔡主席への手紙を手渡した。蔡主席は岸信夫議員を古くからの友人と呼び、会議が終わりに近づいた頃、岸議員は蔡主席に対し、520の就任式典の服装に関心を示し、この最高秘密を教えてもらえないか、と尋ねた。それに対して蔡主席はユーモアで、やはり岸議員は台湾のことをよくわかっていて、今台湾で一番ホットな話題も良くご存知ですね、と応えた。

岸信夫議員は「日本台湾経済文化交流若手議員懇談会」の会長を務めており、今回は5名の自民党の衆議院議員、宮下一郎、秋元司、松本洋平、穴見陽一、大西英男を率いて台湾を訪問した。翌日は立法院主催の「台日交流聯誼會 」成立大会に参加する。今日面会したのは、民進党の釗燮、邱義仁秘書長、「台日交流聯誼會」副会長姚文智委員及び秘書長蕭美琴委員が同席した。
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