2016年5月25日水曜日

民主進歩党第16期第21回中央執行委員会プレスリリース


民主進歩党は25日、第16期第21回中央執行員会を開催した。会議の前に蔡英文主席は党規則に基づき、第16代党主席就任の宣誓を行い、並びに元副祕書長洪耀福を黨秘書長に昇格すると宣言した。

蔡英文主席の宣誓後のあいさつ全文は以下の通り:

民進党執行委員、党幹部のみなさん、こんにちは。
今日は、私が党規則に基づき、総統の身分で第16代民進党主席を引き受けた第一回目の中央執行委員会です。同時に、民進党政権復帰後、最初の中央執行委員会です。

民進党は歴史のある政党です。権威主義の時代に、私たちは自由と民主主義を勝ち取りました。野党の時代に、私たちは全力で監督の職責を果たしてきました。私たちはこれまで人々が私たちに託したものを忘れたことはありません。

そしていま、私たちは再度執政党になり、私たちは異なった使命と任務があることを自覚しなければなりません。
  
みなさんもお分かりのように、520日の就任演説で、私は台湾が面している問題を一つ一つあげました。その目的は、全ての人たちに、現在の人々の民進党への期待は、つまり、確実にこれらの問題を一つまた一つ解決することだ、と伝えることでした。

問題解決は激情によるのでも、感性に頼るのでもありません。問題解決に必要なのは、長期的な視野と、理性的な考え方と、効率よいコミュニケーションであり、これらによって、改革のエネルギーが最大となり、衝撃を最小にすることができるのです。

私は再度皆さんにお伝えます。人々が見たいのは、もう一つの国民党ではなく、前回執政の民進党でもありません。我々は自分たちを変えることで、台湾をよりよくしていくことができるのです。

熱情を持つこと、しかしそれは激情ではありません。冷静であること、しかしそれは冷淡ではありません。これが民進党の執政のスタイルであり、私はこれが今の国家が必要としている執政態度だろうと信じています。将来の4年間、我々はこのような態度で、国家の改革を進めていきます。

みなさん、変化はすでに起こっています。この数日、行政院の学生告訴を取り下げました。なぜなら私たちは、人々が怒りを抱いているときには、政府は共感をし、理解ある態度で対応しなければならないと信じているからです。

これからは、すべての学校は、服装の乱れを理由に学生に懲罰を与えてはなりません。なぜなら私たちは、若者が自分に責任を持つことで、将来彼らは国家や社会に責任を負う能力を身につけられると信じているからです。

これは始まりに過ぎません。これから続く日々において、我々は更に変化を進めていかなければなりません。現在、移行期の正義、年金改革と司法改革が始まっています。この国家は改革が必要な様々な難しい問題があります、しかし、 順次安定を維持しながら変化を求めるのが我々の唯一のやり方です。皆さんどうぞ期待していてください。

私が皆さんに思い出してもらいたいのは、人々の我々への期待が強ければ、監督の目はかなり厳しいということです。今から、我々は厳しい監督を受けていくのです。

将来の民進党は、より大きな責任を担わなければなりません。党の仕事はより増えていき、ミスをださないようにいっそう注意していかねばなりません。新しい挑戦に対応するため、私は洪耀福を秘書長に任命します。皆さん拍手で彼に励ましを与えてください。

洪耀福さんのことは、みなさんよくご存じでしょうが、彼の組織力、地方経験、選挙経験は、間違いなくこの世代の中で優れています。

耀福さんを秘書長にするということは、民進党の中間世代がすでに全面的に引き継ぎの準備をしていることを意味しています。将来、政府と国会の政策部門の支援であっても、組織部門、世論調査部門、情報収集部門の地方民意への対応であっても、洪耀福の専門知識と腕に頼っていきます。

私は洪耀福に伝えます。あなたの責任は非常に重いのです。あなたの行動は、民進党中間世代の能力の現れであり、民進党が台湾を良くする執政党になれるかどうかを決定するものなのです。

変化は既に始まりました。改革はスタートしています。我々は台湾を安定した中で前進させていきます。私は党のチームに期待し、新しい時代の任務を引き継ぎ、使命を果たしていきます。一緒に頑張りましょう。ありがとうございます。


このほか、新任の洪耀福秘書長は会議の後で記者会見を開き、党の役員人事を発表した。リストは以下の通り。副秘書長李俊毅、徐佳青、高幸雪、主席室特別アシスタント魏金標、政策委員会執行長段宜康、首席副執行長賴宇恩、スポークスマン黄適卓、邱莉莉、阮昭雄、王閔生、楊家俍、報道情報部主任孟義超、民意調中心主任芳銘、メディア創意センター主任李厚慶、国際事務部主任羅致政、中国事務部主任趙天麟、秘書處主任蔣玉麟、組織宣伝部主任李政毅、社会運動部主任宋岫書、客家事務部主任郭俊銘、婦女発展部主任蔡宛芬、原住民族事務部主任黄見德、台灣民主学院主任沛憶、青年発展部主任黄守達、財務委員会執行長鄭伊莉、会計室主任徐美華。


執政後初めて開催された中央執行委員会について、党スポークスマンの阮昭雄は、今回の会議での主な話の内容は、党執政の価値と政策の実現がシームレスにできているのかということ、また、政策コミュニケーションプラットフォームをどのように確立するか、ということだったと述べた。蔡主席は特に、将来は行政でも立法でも、また中央でも地方でも、しっかりとコミュニケーションを強化し、プラットフォームを通じてマメに話し合いを行い、政策の実施を円滑にしていけるようにしたいと強調した、と述べた。

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