2016年7月12日火曜日

民進党:出来るだけ早く原住民四法を成立させて原住民の権利を返還する


「原住民族基本法の実現、今すぐ原住民に権利を返還すること」を求めて、民主進歩党原住民族事務部は12日、原住民族中央と地方党公職幹部を集めて記者会見を行った。原住民事務部の黄見徳主任は、以下のように述べた。2005年に「原住民族基本法」が民進党政権時に公布され実施された。原住民の権利返還がスタートした。その中で、はっきりと示されていることは、国は原住民族の土地、自治、教育、文化などの権利を認めて回復しなければいけないということである。現段階では更にスピードをあげて原住民族基本法に関連する法規を制定すること、例えば 《原住民族自治法》、《原住民族言語発展法》、《原住民族土地と海洋法》、《平埔正名》など、直ちに原住民の権利を返還していくことである。 

民進党副秘書長の徐佳青は、蔡英文総統は81日に非常に厳粛な儀式で、原住民に真摯なお詫びすることになっている。と同時に、総統府に委員会を成立させて、歴史の真相調査を行うことも約束するだろう。この委員会は総統によって招集されるが、これは総統が原住民の政策を重視していることを示すものである。続いて行政部門に対しては原住民基本法について法案推進の過程を提出することを要求し、実際に原住民族の権利を実現させていく。

比例代表のKolas Yotaka立法委員は、野党に対し強く呼びかけるとともに、原住民族の血統とシンボルで原住民を利用する政治家に対し、事実と向き合うことを求め、総統は既に変わったのであり、原住民の血統を持つ蔡英文総統が、この400年来、中華民国史上で初めて、原住民に謝罪したいと言ってくれたのである。Kolas Yotaka委員は、立法院で午前中に不当党産と移行期の正義条例についての話合いが無効になったのは、国民党と親民党が出席しようとしなかったからだ。このことからはっきりするのは、不当な党産は国民党が最も触れてほしくない心の深い黒い闇だということである。国民党が不当党産の問題に手を付けようとせず、様々な手段で民進党と戦おうとしている。原住民のシンボルを利用して、原住民を犠牲にしたり、民進党の移行期の正義条例は原住民を重視していないと言い続けたりするのは、非常に残念なことである、と述べた。

Kolas Yotakaは、法律制定についての議論は理性的に法律の基礎に基づくべきであり、原住民に係る法律の研究討論と推進は、歴史学、人類学、民族学の学術研究の討論ではなく、娯楽番組でもなく、街頭のデモでもない。理性的で実質的な法律制定、法律制度を通じて政府が法行政に基づいて原住民族の権利を全て戻していくということである、と呼びかけた。

台南市の原住民族委員会主任委員の汪志敏は、蔡英文総統が81日に選挙前の公約通り、政府を代表して原住民にお詫びをすることを評価していると述べた。また高雄市議員の伊斯坦大.貝雅夫.正橋(Istanda Paingav Cengfu)は、過去多くの原住民族の祖先の財産と土地が林務局、国有財産局などの土地として国民党政府に接収された。国は原住民が祖先から受け継いできた土地を奪い取る理由はない。今、移行期の正義の時代が到来し、この機会に原住民族の自治法、原住民族の土地海域法などの法律を素早く実現させてほしい。もともと部落の祖先からの財産と土地を、この移行期の正義実現の時に、原住民族に返還してもらいたい、と話した。

高雄市議員の俄鄧.殷艾(Eteng Ingay)は、原住民基本法は民進党政権時、2005年に公布され実施された。この8年で多くの関連法案があるが、そのうち原住民族基本法とかみあわないところがある法案は殆ど実施されなかったし、実現しなかった。移行期の正義を語るときには、多くの関連措置法規がスピーディーに採択され、原住民族の権利が保障されることを希望している、と述べた。また、過去8年間の馬英九政権で、国民党籍の原住民の立法委員は、法律修正の推進をまったく行わなかったが、今後は民進党の立法委員とともに一緒に実現に向けて動いてほしい、と述べた。

屏東県議員の車牧勒薩以.拉勒格安(Cemelesai Ljaljegan)は、71日に「原住民保留地伐採禁止の補填及び造林補助条例」を発布し、この法案の推進者として、この法案の立法で原住民は非常に大きな土地の正義を獲得でき、土地の権利を有する原住民が、土地を耕したり伐採したりすることが禁止されている状況で補償を得ることができる。これは非常に大きな土地正義の実現であり、蔡英文総統が原住民と土地の関係政策を尊重していることにも合致する。政府が山林保護のため、原住民族が払ってきた犠牲に補償をすることについて、原住民族の土地及び海域法、原住民自治法などの関連する法案も、同じように今すぐ実現、立法化することを希望している、と述べた。

台中市の原住民族主任委員の馬耀.谷木(Mayaw Kumud)は最後に、阿美族の言葉であいさつをした。我々の祖先は土地の主人であり、我々は真摯にご先祖様に報告する。今日、国は真摯に原住民に対してお詫びをしている。これは過去長い間原住民の土地、文化、教育を奪うという過ちを犯し、搾取してきた政策に対する謝罪である。しかし我々の力には限りがあり、立法院では原住民に有利な政策が未だ採択されていない。どうか、ご先祖様のご加護がありますように。我々の国家が平和で仲のよい国となりますように。

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