2012年10月9日火曜日

蘇貞昌主席:自由、民主、平和、対等を堅持する立場に変化なし


 民進党蘇貞昌主席は8日、台湾は中国に対して野心はないが、中国はいまだに世界で台湾は中国の一部だと主張している、よって民進党は常に、台湾と中国の交流は隠さず公表しなければならないと主張してきた、と語った。蘇主席は、民進党は一貫して台湾の主体性を堅持し、自由、民主、平和、対等の価値を堅持することを主張しており、中国との交流について「党内には様々な意見があるかもしれないが、民進党の一貫した立場に変化はない」と強調した。


蘇主席は8日昼、月曜日の重大議題協調会議に出席前に、メディアから謝長廷元行政院長の訪中についての質問を受けた際、上記のように述べた。蘇主席は、民進党は「積極」・「自信」を持って中国に向き合うことを主張しているとし、「積極」とは、台湾と中国は一衣帯水の隔たりがあるだけで、交流は必要であり、「対話と交流をもって双方の差異を解決する」ことが、多くの国民の認識であるだけでなく、国際社会が台湾と中国に期待するところでもある、と述べた。また、「自信」とは、台湾と中国には確かに大きな差異があり、台湾は自由民主かつ開放された多元的な国家であるのに対し、中国は現在に至るまで一党独裁で自由がなく、民主的な国家ではない、よって「我々は台湾の価値が必ず将来中国で主流になると信じている」と述べた。

この他に、メディアは蘇主席に、馬総統が昨日、国民が運動をしない理由は怠け癖だ、と述べたことについての意見を求めた。これに対して蘇主席は、「運動は良いこと」と述べた上で、馬政府は経済に対してうまく対処が出来ず、人々の生活はこれほど苦しくなり、多くの人たちが、毎日満足な食事を求めているだけなのに、それすらままならない状況だ。暮らしは貧しく忙しく過ぎていき、運動をする時間などまったくない。しかるに国家の指導者に「怠けている」と批判されたのでは、人々は一層苦しい思いを感じるだけだ、と述べた。蘇主席は、馬総統がこのような話を口にするのは「人々の悩み苦しみを理解しない総統の心が一層明らかになった」との考えを示した。

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