2013年1月22日火曜日

国会、議会でのチェックアンドバランスの強化、市民運動の三方面から「脱原発運動」を推進


民主進歩党の蘇貞昌主席は21日午後、新北市の議会を訪れ、呂秀蓮元副総統、游錫堃元行政院長、民進党新北市支部の羅致政支部長、新北市議会議員団のメンバーたちと一緒に「「反核無懼‧新北公投」(反原発を恐れず・(原発の)新北市住民投票)をテーマとする記者会見を行った。記者会見で蘇主席は「民進党は国会、議会でのチェックアンドバランスの強化、市民運動の三方面から同時に「脱原発」運動を推進する」と述べ、さらに、新北市の朱立倫市長に、「共に「脱原発」の目標に向かって頑張ろう」、と呼びかけた。

蘇主席と游元行政院長、呂元副総統、議員団の何幹事長及び議員らは全員で「原発なし、恐怖なし」(NO NUKENO FEAR)のステッカーを貼り、「脱原発」「原発なし、恐怖なし」などと連呼した。蘇主席は、「多くの台湾人が民進党は進歩的、改革的な政党だと思い、台湾は前進していく必要がある。現在台湾人は無能な政府に対抗している。いわば、改革者の反改革者集団との戦いである。第四原発建設への反対国民投票はまさに一種の改革だ」、と述べた。

蘇主席は、主宰する党の中央常務委員会で、全員一致で呂元副総統が推進している第四原発の核燃料棒の充填に反対する国民投票の署名活動への支持を可決した。蘇主席は、呂元副大統領の熱心な活動と呼び掛け、そして社会の各団体の支持、及び新北市議員の努力に感謝すると述べた。これらの努力によって、ようやく第四原発に反対する国民投票が署名数を満たし、第一段階を超えた。同時に、新北市議員団の努力によって、去年の6月に新北市住民投票条例の立法も完成した、と述べた。

蘇主席は、国民投票は国民が直接に権利を行使することであって、民主国家においてはごく普通なことであると述べ、その上で、台湾においては、多くの国民は国民投票をすでに受け入れているにもかかわらず、国民党は国民投票を妖怪のように見て、抵抗している、とした。また、蘇主席は、「脱原発」が民進党の党是に明記されており、民進党もそれを推進してきたが、国民党が各段階で脱原発を中傷し、ありとあらゆるデータ、資料を使って反原発運動を阻止してきた。しかし、最新の世論調査によれば、57.2%の国民は脱原発に賛成し、54.6%の国民は第四原発の建設の中止を支持している。反原発は既に世界の潮流と国民のコンセンサスになってきている、と述べた。

また蘇主席は、113デモの後に訴えた一つのこと:「政策を替える」には、第四原発反対運動を推進することが含められる、とした。今後民進党は、国会に、地方議会でのチェックアンドバランスの強化、及び市民運動3つの方面を同時に推進し、脱原発を継続的に推進する、と述べた。また、蘇主席は、2002年民進党政権下で環境基本法が可決され、脱原発の台湾を建設する目標が確立されたとし、「今はもう十年が過ぎた。民進党の国会議員団はようやく国民党の10年間の阻止を破り、会期が終わる寸前の201319日に「脱原発法」を正式に法案審議のスケジュールに載せることができた」と述べた。蘇主席は、「この道程は非常に長く辛いものであった」「これは反原発運動にとって非常に重要な一里塚だ」、などと述べた。

蘇主席は、時代の移り変わりと福島原発事故など世間を震撼させる原発事故の発生後、原発の安全に関心を持つ市民が増加し、婦人団体、進歩的な市民団体の代表らが立ち上がり、脱原発支持を表明してきたとし、蘇主席は新北市議員団に、現在の署名活動の成果をバネにして、各議員が当選時の得票数の十分の一を最低の目標にして、署名活動を推進し、署名数を早く増やせるようにと要請した。蘇主席は、朱立倫新北市長の第四原発の安全に対する関心を評価するとしながらも、最も多く原子力発電所を有する新北市で、住民の生命と財産の安全に深く関わることとして、朱市長が新北市長の身分で脱原発を呼びかけ、具体的な行動でもって脱原発を推進してくれることを期待すると述べた。

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