2013年1月15日火曜日

蘇貞昌主席 激怒のデモスピーチ『人々は激怒している、改革の火をつけよう』



馬政府に対する不満と馬政府の無感覚に抗議を表明するため、民主進歩党は馬総統再任1周年にあたる113日、『激怒』という名の大デモを行った。10万人以上の民衆が参加したと予想されている。蘇貞昌党主席が最後に演説を行い、馬政府が権力を握ったこの5年来、馬総統は人々の苦しみに手立てを打てないだけでなく、この30年来、国民の苦痛指数が最も高い総統となった、と述べた。
蘇主席は、馬総統の政権下において「馬総統はガソリンと電気の値上がりによる物価の高騰を主導し、庶民は苦しむことになった。経済が衰退し、失業率が高くなり、若い人は仕事が見つからない。どのような解決策も出されない。労働保険は破産の危機に見舞われ、去年1011月だけで、58千人以上の労働者が、将来保険費用を手にできないかもしれないとの不安から一次給付を選択し、自己100万元以上の損失を被った。財団がメディアの買収をはじめ、言論界を牛耳り、各界がネクストメディアグループの取引の否決を求めているのに、関連機構はわざと後回しにした。馬総統は放任していた。」と指摘した。蘇主席はまた、「馬総統が5年前に就任以来、台湾の貧富の差はますますひどくなってきた。社会が民主多元から寡占一元化へと後退し、不公平で不正義な社会となった。中共政権は馬政府が無能であるのをチャンスとし、一歩ずつ台湾の土地に、家庭に、台湾の人々の心に入ってきている。人々は無力感と焦燥感で、怒りが無限大となってきている」と述べた。
   蘇主席は、「先月台北龍山寺で怒りの列車が発車したあと、馬総統と国民党はやっと反応を示した。先ず、200億の年終慰問金(退職軍人・公務員・教員ボーナス)の削除と、国営事業のボーナスの半分カットに同意した。同時に首長特別費の4分の一の削減と、この10年否定し続けていた脱原発推進法案を委員会の議題に入れた。さきおとといには、反メディア寡占修正三法に同意した。しかし、国民党のこれらの対応に人々が一筋の光を見たかと思ったら、馬総統は反改革の正体を表し、国民党団は約束をたがえ、翌々日立法院では案を翻し、法の成立を反対したのである」と述べた。
蘇主席は、「馬総統は就任5年来、無能で無感で、無責任であるということが国民の共通認識だ。現在は 反改革の一面をあらわにした。よって、最近の世論調査会社の世論調査では、満足度は13%にすぎない。13%の総統になったのだ」と指摘した。
蘇主席は、馬総統が2006年6月18日彰化県で『人々が主人として権力を取り戻すなら、罷免です。罷免は民主政治において、選挙と同じく普通のことです。たとえ犯罪をしていなくても、無能で、やるべきことをやらず、満足度が18%に下がったら、それは人々が既に総統を信任しておらず、尊敬していないということです。よって権力を取り戻すことができるのです』、と述べたことを指摘し、「現在の総統の満足度は13%しかなく、馬総統が自分で定めた標準によれば、自ら失脚するべきだ。もしまだ身の程知らずで権力や地位にしがみつくのなら、皆で馬総統を罷免し、権力を取り戻そう」と述べた。
 蘇主席は、今日のデモのあと、2つのはっきりとした目標は、「政策を替え、政権を交代することだ」と述べた。先ず、民主進歩党は民意を後ろ盾に、「国会のチェックアンドバランス」及び「国民行動」の2つの面から、具体的で進歩的な改革政策を提出し、国民党の、人々に害を与える政策に取って代わることだとした。そして次に、民主進歩党は民意をよりどころに、「選挙」と「罷免」を通じて、この反改革政権を交代させるのだ、と述べた
蘇主席は、民進党がこれから政策において全力をつくし推進するのは以下の計画であるとした。

●年金改革において、民進党は社会の年金改革のプランを提出し、国会で年金改革修正法の行動を起こす。現在の不公平で不合理、社会の対立を生み、国家財政に永続的な年金制度を不可能にしているこの種の年金制度を入れ替える。

●メディアの寡占について、民進党は「メディア寡占防止条項」を法律に入れることを堅持しながら、「電子媒体3法」の修正を推進していく。民進党はメディアの寡占に反対する人々の力を集め、関連部会にネクストメディア交易案の否定を強く要請する。
●第4原発反対について、民進党は国会のチェックアンドバランスと国民行動の両方からプレッシャーをかけていく。目下、反第4原発国民投票の署名運動は第一段階の条件に達した。民進党は法案を提出し、全力で国民投票を推進する。同時に、民進党の提出する「脱原発推進法」が、この10年来始めて国民党の阻止を突破し、立法院の審査に通すことができたことは、この反原発運動の一里塚となった。民進党は台湾を一刻も早く脱原発にしていく。
     
政権の面で、民進党は内閣総入れ替え、立法委員を替え、総統を替える事を要求する。
 蘇主席は、「馬政府がなぜこんなに傲慢かというと、立法院には多くの国民党の馬英九擁護者がいるからで、一つの反対グループとなっている」とし、民進党は今後無能な総統の罷免を行う以外に、改革に反対する立法委員の罷免も行っていくとした。蘇主席は「今後民進党は選挙と罷免を平行して行い」、人々の利益にそむき、改革を阻み、財団を擁護する立法委員は皆罷免していく、と誓った。
最後に、蘇主席はデモの群集に向けて、「今から、この場にいる人々で無能政府に対抗し、改革者は反改革グループに対抗していき、運動を一緒に推し進めていきましょう。皆で団結し、これ以上不満を言わず、行動をもって無能な馬政府を交代させましょう」、と呼びかけた。

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