2012年11月8日木曜日

LI議長ハンス・ファン・バーレン氏が蘇主席を訪ね、陳前総統の「保外就医」(医療仮釈放)問題に関心を寄せる






自由主義インターナショナル(LI)議長及び欧州議会の台湾友好チーム副主席を務めるハンス・ファン・バーレン氏は2日、陳水扁前総統を見舞った後、蘇貞昌民進党主席を訪ね、台湾が医師の専門意見を尊重し、陳前総統に最良の医療を受けさせる社会であることを希望する述べ、蘇主席を将来LI会議へお招きすると語った。蘇主席は、ハンス氏の関心は陳前総統の精神的な励ましになり、「医療のための保釈」実現の助けになるだろうと述べた。民進党はLIという国際組織を重視しており、台湾がより多くの国際社会へ参加の機会を得ることを期待しており、主席は、もし時間が許せば、招待を受けて、LI会議に参加したいと述べた。

「自由主義インターナショナル」(Liberal International, 略称LI)は今年10月、アフリカのコートジボワールで第58回大会を開催した。今回の大会前に、陳前総統の健康悪化の状況に関心が示され、大会の討論後には、決議文が採択された。台湾当局に、陳前総統に「医療仮釈放」を認め、最良の医療を受けさせることを呼びかけた。ハンス・ファン・バーレン氏は、決議文を採択する際、特別に全ての政党代表者に向かって説明をした。訪台をして、陳前総統を尋ね、個人と「自由主義インターナショナル」の80の国家と120の政党のメンバーが前総統の健康に関心を持っていることを伝える、といった。ハンス・ファン・バーレン氏は2日台湾に到着し、午後陳前総統を見舞い、その後蘇主席を訪ねた。

ハンス・ファン・バーレン氏は、LIはかつて決議文を可決し、台湾の将来は台湾人民が民主的な手順で決めることに支持を表明した、と述べた。このことについて蘇主席は、民進党は長期にわたって、台湾の前途は2300万の台湾人民によって決定されるべきだという立場をとっていると説明した。

ハンス・ファン・バーレン氏は、今日は陳前総統を友人の立場で見舞ったが、非常に感極まったといい、陳前総統は、重度の鬱病であり、深刻な病気で、より医療環境の整ったところで健康を回復させる必要がある、との考えを示した。高雄あるいは「保外就医」の出来る環境はいい場所だろうと語った。彼はまた、陳前総統の議題は、政治的な問題にされるべきではなく、医師の専門的な意見を受けることだと述べた。医者が既に、もっと良い医療環境を提供すべきだと言っているのだから、台湾の社会はこの専門家の意見を聞き、医療ケアか「医療のための保釈」か、といった言葉の争いに陥るべきではないと述べた。

 ハンス・ファン・バーレン氏は、EUと台湾の間で自由貿易協定を推進することへの支持を表明し、中国が台湾とEU間の関係発展を尊重するべきだと述べた。また、もし北京政府が、台湾が重要な国際組織のメンバーであることを認めれば、両岸関係の重要な善意の表明となるだろうと述べた。

 蘇主席は、ハンス・ファン・バーレン氏の陳前総統に対する関心に感謝を表し、民進党の中央常務委員会で、党員が所属する議会で、陳前総統の「医療のための保釈」を支持するよう政府に呼びかけることを決議し、現在全国で15ヶ所・3分の2の地方議会で決議が可決したことを述べた。国民党の台北市長郝龍斌でさえも、同じような呼びかけを行っており、これは大部分の国民の声であろうと述べた。

蘇主席は、自分も何度も監獄や病院に陳前総統を見舞っているが、身体の状況は、実際環境から大きな影響を受ける。法律に基づき「医療のため保釈」が可能な場合、陳前総統に「医療のための保釈」させることを希望する。蘇主席は、ハンス・ファン・バーレン氏の関心は、陳前総統に精神的な励みとなり、陳前総統の「医療のための保釈」に助けとなるだろうと述べた。

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