2013年1月3日木曜日

民進党政策会発表 「馬政府点検報告書」 プレスリリース



民進党は1月3日、Open Studioフォーラムを催し、馬政府執政5年近くの成果を検証した。並びに「馬政府点検報告書」の小冊子を交付した。新台湾国策シンクタンク榮義董事長、立法院柯建銘民進党総幹事、新境界シンクタンク林萬億執行長、政策會釗燮執行長を招き、各方面から馬政府施政成果の総点検が行われた。榮義は、台湾経済は良くない、鍵となっているのは投資のマイナス成長だ。問題は政府の効率の悪さにあり、企業が投資を望まなくなっている。柯建銘は、馬政府は4つの大きな問題を持っている。治国理念がなく、治国の人材がなく、協調コミュニケーション能力がなく、危機処理能力がないことだ。林萬億は、多くの指標や社会が関心のある重大な議題を見てみれば、人民の生活が益々苦しくなっていることがわかる、と述べた。そこには労働保険など年金改革問題処理の失敗などが含まれている。釗燮は、言行一致、政治責任という2つの世界の標準から見て、馬政府の施政は全く不合格であり、恥を知りなさい、ということだと述べた。

 呉榮義は、台湾はこの数年来経済が悪く、しかし政府は原因を見つけられない、もし改善がされなければ、今後3年は更に悲観的な状態だ、と述べた。主要な問題は資本形成にあり、国内投資はマイナス成長で、台湾における外国人の直接投資(FDI)は世界で下から2番目である。今年の国内投資は-2.8%。5年来3度目のマイナス成長であり、投資があれば生産を増加させ、就業機会を作りだせる。これが最も肝心な部分だ。政府効率は悪く、投資の障壁を取り除くことができず、企業の政府に対する不信感を形成している。企業が投資意欲がないことが問題の根源である。台湾は資金を欠いているのではなく、現在5兆円の遊資がある。これは企業が未来の展望を悲観していることを示している。

柯建銘は、現在の社会には悲観、無力感が蔓延しており、馬英九が再選したことの症候群のようだ。国家のリーダーが国民の団結力を作り出せず、国家の未来像が描けない。施政は民意からかけ離れている。馬政府の施政は4つの大きな問題がある。一つには、治国理念がなく、独りよがりである。第2に、治国の人材がいないことである。行政院長は 成果を出せず、操り人形のようで、各機構のトップは人々の生活の苦しさに何も感じていない。第3に、コミュニケーション欠如、協調、統合能力がないことである。総統は行政院と国会を統合させることができない。第四に、危機処理能力の欠如である。八八風災、米国牛肉から年金改革に至るまで、どのように対応すべきか知らない。問題は馬英九総統自身にあり、これが国家最大の危機である、と強調した。

 林萬億は、違った角度から人々の生活苦の現状を具体的な数字で示した。失業問題の悪化、給料が13年前の水準に後退、貧困層の明らかな増加、児童虐待通報数の増加、人々の負債の増加、12年の国民教育も機能せず、二代健康保険も混乱していること等から、近年の経済の悪さと人々の苦しみの様子を説明した。馬政府の労保問題の対応の不適切さは労働者のパニックを引き起こし、一時払いを引き起こした。去年1011月の合計支払額は768億元だが、これを平均すると労働者は毎月7000元余りの年金をもらうだけであり、これらの労働者の退職後の生活は保障がなくなってきている、と述べた。彼は更に進んで、民進党が成立させた年金チームは既に四十数ページにわたる報告書を完成させ、年金改革についての全面的な計画を作成した。民進党は政府と共同で年金改革を進める意向があり、馬政府に国家の立場にたって、一緒に年金の危機を解決することを希望している、と述べた。

  呉釗燮は「言行が一致するかどうか」「政治責任を負おうとするか」この2つの基準から馬政府の施政を診断した。彼は、これは世界における政府のチェック基準で、馬政府の言ったこととやったことの落差は非常に大きいと述べた。例えば、当初承諾していた「国民党産をなくす」―毎年の配当金が数十億だ。国防予算がGDPの3%を占めること―馬政府任期内に組まれた予算はいまだに目標達しておらず、今年はわずか2.1%に過ぎない。人権条約も守らず、死刑を執行し、賄賂をなくそうといいながら、連帯で賄賂により罰金を科せられた人の中で85%が国民党の人間である。汚職反対といいながら、ちっとも実際の行動を伴っていない。林益世など高官の汚職事件は次々と発覚している。グリーンエネルギー推進と言っても、約束を守っていない。国外のノーベル賞学者までが厳しい批判をしている。

    第2に、政治責任を負っているかということであるが、これも全く皆無ということだ。例えば、多くの外交スキャンダルや不正である。外交部長の歐鴻鍊が二重国籍を保持していたこと、新しく派遣されたWTO駐在大使についての争議、泰日新の横領、使用人虐待でFBIに逮捕された劉珊珊、史亞萍が台シンガポール関係を悪くしたことなど、どの高官も政治責任を果たしていないのである。これらのことからから、馬政府で起こった問題は、どれも責任をとらなくてもよく、官僚体系を不真面目にさせたのだ。このことからも、馬政府の施政は全くだめであり、下野すべき世界的な基準をとっくに過ぎており、恥ずかしいことである。


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