2013年3月22日金曜日

省エネ産業を訪ねる―蘇主席、第4原発建設停止とグリーンエネルギー科学技術を積極的に発展させようと呼びかける



民進党主席の蘇貞昌は22日、新北市工業区を訪れ、LVD無電極ランプを生産している上一国際光電社とグリーン建材の開発販売をしている一澤貿易(五昌營造)を訪問した。蘇主席は、グリーンエネルギーは原発に取って替わるエネルギーだと再度述べた上で、政府は人々の不安を払拭させ、不安全な第4原発に多額のお金を使うぐらいなら、そのお金をグリーンエネルギー技術の支援に使い、省エネ産業を支え、代替エネルギーの発展に使うことだ、それが正しい政策の方向だ、と語った。

中央常務委員会にて、游錫堃、立法委員の高志鵬、秉叡、鄭麗君、新北市の8名の民進党議員、及び新北市産業発展促進会理事長の王清水、名誉理事長の張秋海らとともに、蘇主席はまず上一国際光電総経理の陳彰より簡単な報告を受けた。陳彰総経理は、上一は2007年からLVD無電極ランプを販売し、このようなグリーン照明は電磁誘導によりガスが励起されることによって光るもので、発光管内にフィラメント電極がないため、寿命は白熱電球の100倍、昔ながらの蛍光灯の15倍となり、非常に環境に優しい。このほか、LVD照明は、LED(発光ダイオード)よりも更に節電で、市場での価格もLED照明に近づいている、と述べた。

蘇貞昌は、生産ラインと関連する照明器具を見学したあとで、政府の統計では、2011年全台湾の一年間の使用電力は2422億度に達し、その中の15%、即ち363億は照明で使われている。もし台湾の照明器具がLEDLVDライトに変われば、80%の照明用電力が節電でき、換算すると290億の電力となる。主席は、第4原発が提供できるのはせいぜい193億度の年の発電量であり、つまり、全面的にこれらの節電照明を使うだけで、第4原発の1.5倍分の発電電力を節約できる。何万年たっても処理できない核廃棄物を生み出して、子孫に禍根を残すこともないのだ、と述べた。

主席は、省エネ技術は、電力の節約だけでなく、原発施設の建設にかかる巨額の費用の節約にもなると述べ、つまり第4原発の建設を例に取れば、これまでかかった費用は3000億元で、将来更に400億元の追加が必要だ。正式稼動させるには、また更に600億元が必要となるとし、政府は原発に大金を費やし、永遠に処理できない核廃棄物で、我々の子孫と土地に脅威を与えるぐらいなら、莫大な経費をLEDLVD照明の生産の支援に使い、公共の場所と民間に広く設置した方が省エネができるし、我々の環境の保護が出来るだろう、と述べた。

蘇主席は、民進党は30年前に早くから反原発を主張し、非常に先見の明があった。社会が次第に第4原発の建設停止に共通認識を持ってきているときに、政府は民意に従っていち早く正しい決定をするべきだ、と述べた。そして、台湾の民間業者は積極的に省エネ技術を開発し「出来るし、よく出来ている」が、それに比較して政府は努力が足りない。不安全な第4原発に多額のお金を使うよりは、そのお金をグリーンエネルギー科学技術の支援に使い、省エネ産業を支え、代替エネルギーの発展に使うことが、正しい方向だ、とした。

その後蘇主席と党の役員はともに、新北工業区の一澤貿易(五昌營造)に赴いた。一澤は85年から環境に優しい建材を作り、日本から純鉄骨構造の乾式工法で作った健康住宅を導入している。このような建材は施工が早く、2次汚染がなく、防火、防水、断熱のメリットに富み、住宅は省エネで、節電も、寿命も長い。蘇主席は、台湾はこのように「ポスト原発時代」入ることに対して、早めの準備を行うべきであり、政府は積極的にグリーン建築の推進を行うべきで、法規を強化し、建築エネルギーの使用基準を定め、並びに省エネ目的で古い家のリフォームを進めることを奨励するべきだと述べた。

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