2013年7月4日木曜日

蘇主席「中国事務委員会対中政策会議」挨拶 プレスリリース



民主進歩党は4日、蘇貞昌主席の進行により「中国事務委員会対中政策会議」を開催した。主席挨拶は以下の通り:

ご挨拶下さった4名の皆さん、同志の皆さん、メディアの皆さん、お越し下さった皆さん:

民進党の中国事務委員会はうまく運営できると思わない、民進党が人々を座らせて話し合いをさせ、共通認識を導きだしていく事はできない、と考える人がいます。しかし今日、中国事務委員会は既に結成され、1回目の会議も開催されました。今日は皆さんが勇んで会議へ参加しに来て下さったことを嬉しく思います。我々は第1回の会議で「台湾の中国対策スケジュール」を決定しました。これにより党内の多くの意見を聞くことが出来、社会や市民団体などと共同で討論し指摘して頂くことで、民進党に各方面の声をきかせることが出来るようになりました。民進党は全部で9回の会議を予定しています。深く広く討論し、我々はどのように中国に向き合うか、対中政策形成の過程で、党内の基礎固めをし、更に広い社会的支持を集めていきます。
対中政策は、台湾が共同で向き合うべき時代の課題であります。特に目下の情勢は、中国は台湾の対岸にあるのではありません。既に中国からの影響が台湾に押し寄せてきています。中国の台湾政策は次第に柔軟になり、綿密になり、慣れているかいないかに関わらず、台湾は正面から向き合い、積極的に対応をしなければなりません。好むと好まざるとに関わらず、民進党は責任感と使命感で台湾の将来に合った中国政策を提出していきます。
しかし、問題の複雑さは、台湾の人々が自分の立場によって違う利益を求めていることであり、台湾と中国との交流は双方の往来だけでなく、周辺国家や、地域のバランス、大国間の権力競争にまで関わっているということです。民意の傾向から見ると、多数の台湾の人々は現在の国民党政権による傾中政策に不満をもっており、かつ民進党の台湾を守る一貫した立場に賛成しています。同時に、民進党が両岸関係でより積極的な行動に出る事を期待しています。言葉を変えれば、我々は台湾の共同認識をしっかり守る使命を果たすとともに、その一方で、異なる利益のバランス調整者としての能力も強化せねばなりません。

よって、今日は複雑で困難な環境の中、私たちの初心を見なおし、中国に向き合い、台湾が放棄出来ない核心的価値は何か、我々が追求する理想は何かを考えていく機会です。3年前私は率先して台湾共識を提出し、「生存は王道で、民主は基盤である」、を主張しましたが、私の主張する台湾共識とは、台湾人が何世代にも渡り、数百年来の努力をし、日々の生存と生活の中でつくり上げてきた共通認識を意味します。存在できなければ、未来など意味はありません。今の民主的な制度や、自由で民主的な生活、将来は人々で決めるという基本的な価値を守れなければ、我々は存在しているというだけで、何の意義があるでしょうか?
民進党は、開放された、多元的な政党であり、どのように中国と向き合うか、党内には異なる意見がありますが、それは正常な現象です。よって、今日の会議は、きっと熱気を帯び、有意義になると思います。皆さんどんどん意見をあげて話し合いをしていきましょう。民進党は全く討論を恐れていません。なぜなら意見の多元性は民進党の民主的な体質を反映しているもので、民進党の活力と創意を皆さんに示せるものだからです。
しかし、討論は勝ち負けを決めるためのものではありませんし、他人を説き伏せるものでもありません。互いの意見のぶつかり合いが議論であり、お互いに説得し合う、これが民主であります。中国に向かって、賛成や反対という分け方はありません。なぜなら我々は共に台湾におり、同じ側におり、同じ目標に向かっているからです。我々がなさねばならないことは、台湾の最も核心的な価値を守ることであり、台湾の最大の利益を創造することです。そして両岸の未来と地域の安定のために、我々の最善の戦略を出し、最大の貢献を成し遂げることです。ともに頑張りましょう。有難うございました。

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