2013年9月29日日曜日

「盗聴事件」はアメリカのウォーターゲート事件よりも深刻だ。蘇主席:馬総統は謝罪し辞任すべきである。


民主進歩党の蘇貞昌主席は29日、海外台湾企業主守護台湾聯盟2013年度懇親会  に出席し、挨拶の中で、以下の3つの理由により、馬英九は辞任すべきであると述べた。

一、「馬総統の支持率の低迷」 馬総統の支持率は18%よりもはるか低い9.2%であり、辞任するべきである。以前馬総統は陳前総統の支持率が18%まで下がったときに、総統は罷免を待たずに自ら辞任するべきだと言い放った。蘇主席は、馬総統の支持率が9.2%まで下がった現在、「馬総統こそが自ら辞任するべきだ!」と述べた。 

二、「盗聴事件の違法行為は、アメリカのウォーターゲート事件よりもはるかに深刻だ」。ウォーターゲート事件とこの台湾版盗聴事件を比べると、検察総長が捜査中の資料を漏洩しするなど、ウォーターゲート事件の違法行為よりも深刻である。アメリカでは、ニクソン大統領がウォーターゲート事件の盗聴によって大統領の職を辞した。そして今、同じことが台湾で起こっている。馬総統が引き起こした9月政争は、単純な盗聴ではなく、不法に資料が漏洩したということだけでもなく、最も深刻なのはその盗聴の背景にある。アメリカのニクソン大統領が盗聴行為により辞任したことからしても、馬英九も自ら辞任するべきである。

三、「馬総統は憲政を乱した」。憲政秩序を乱す行為を行った馬英九は辞任するべきである。馬英九総統は就任の宣誓で、決して不法盗聴をせず、決して司法に干渉しないと誓った。現在検察総長の黄世銘自らが謝罪し、特捜部は国会盗聴を行っていた事を認めたのである。世界の民主国家はどこも三権分立を最高原則としており、これを侵すようなことはしない。総統は行政機関の最高首長であり、国会の監督を受けるべきだ。憲法により国会は弾劾、罷免を提起でき、総統から事情を聞くことができる。国会は国民を代表して行政の代表である総統を監督する。現在馬総統は上述の約束と憲法規範に違反したわけであり、辞任するべきである。

挨拶の最後に、蘇主席は出席の台湾企業のビジネスマンや来賓と共に乾杯の音頭を取り、「頑張ろう台湾!頑張ろう民進党!」と声を上げた。主席は、民進党は台湾を守る政党として、人々と共にある政党である。民進党は政権交代を経験し、不足していた点については自ら検討を進めてきた。民進党は理想を捨てていない。民進党は立場を堅守し、野党においてしっかり責任を果たしていく。執政中の県、市の執政満足度でも上位であり、過去の成績を未来の信用として、国民が再び民進党に機会を与え、引き続き民進党を支持してくれることを希望している、と述べた。そして、来年の七合一の地方選挙では、民進党に執政の機会が与えられる事を望んでいると述べた。

参加者は、游錫堃前行政院院長、立法委員陳亭妃、陳歐珀、林佳龍、及び党副秘書長林右昌、台中市議会党団総幹事何文海、海外台湾企業主守護台湾聯盟財務長蘇明正など。

メディアが、特捜部が昨日午前、国会の代表電話の盗聴を否認したが、深夜になって黄世銘が記者会見を開き、盗聴を認め国民に謝罪したことについて、特捜部は公然と嘘をついたが、その件について蘇主席の考えを尋ねた。主席は、特捜部は最初否認をしたが、夜になって黄世銘検察長が認めて謝罪をしたことからも、特捜部の過度の盗聴の実態がうかがえる、と述べた。同時に特捜部の能力と効力が非常に安心のできないものであるとし、特捜部が12歳の少女の盗聴をしたかと思えば、国会の代表電話も盗聴しているのは、世界でも前例のないことであり、黄世銘は辞任すべきで、特捜部は廃止し、馬英九も謝罪し辞任するべきだ、と述べた。

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