2013年9月7日土曜日

台湾安保協会検討会 蘇主席 台湾が地域秩序の促進者となることを期待


民主進歩党の蘇貞昌主席は7日、台湾安保協会主催の「中国の台頭とアジア太平洋民主連線の形成」国際シンポジウムに参加した。主席は最初の挨拶で、中国の台頭とアジア太平洋地域の情勢変化について、台湾の目標はアジア太平洋地域の平和安定のしくみを更に一歩進めて打ち立てることで、アジア太平洋民主同盟の成立により、台湾が地域の秩序促進者となった今、台湾はアジア太平洋地域の平和と安定において重要な役割を果たさなければならない、と述べた。

蘇貞昌主席は、今年2月に日本を訪問した際、日本の与野党のリーダーと話をし、台湾、日本両国が尖閣諸島についてそれぞれに主権を主張しているが、地域の平和と安定が日本・台湾の共同の利益であり、台日漁業協定の話し合いと署名を早く進める事が肝要だ、という認識で一致した、と述べた。そして蘇主席は、主席が訪日を果たして間もなく、馬総統は「両岸は尖閣諸島問題で協力しない」と明確に宣言し、4月に台日漁業協定が調印された。馬総統は北京に一度乗ずる隙を与えて、台日関係を損ねていたので、これでやっと過去の馬政府の尖閣諸島政策のあいまいさが解消された、と述べた。
蘇主席は、今年6月にアメリカワシントンを訪問した際、オバマ政府のアジア太平洋事務次官と会談をし、並びにブルックリン研究員と国際戦略研究センターが合同で主催した講演会でスピーチを行ったが、その際、主席は3つのRの要求を提起した。それは、責任(Responsibility)、和解(ReconciliationリバランスRe-balanceである。民進党は将来もう一度台湾を治める責任を果たすために、今は力をためており、蘇主席は、台湾は消極的な傍観者になるべきではなく、建設的な地域秩序促進者として積極的な役割を果たすべきだ、と強調した。

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