2013年10月17日木曜日

頼清徳:習金平が中国のミスター民主となることを期待する


民主進歩党は17日午後2時より、第6次対中政策拡大会議を開催した。テーマは「台湾の中国民主化戦術」である。中国事務委員会委員、頼清徳台南市長により進められた。頼市長は結びのあいさつで、中国が民主化することで初めて、より安全な台湾とより平和な世界が確保される。中国の習近平国家主席が中国の「ミスター民主」となり、中国13億人の人々の生活を改善し、中国を国際社会で歓迎される国へと変えていくことを期待している。両岸が民主人権の価値観において近づきさえすれば、台湾と中国の違いは自然に解決されるであろう、と述べた。

頼市長は話で、中国民主化についての対応において、参加者の中には『期待している』と主張する者、交流を深めたり対話の機会を作ったり、『影響を与える』と主張する者、及び中国を変化させようという『変えてみる』と主張する者がいた。但し皆が一致している共通認識と前提は、先ずは台湾が民主主義を守り、深化させ、高めていくことであり、台湾自身の特質を強め、世界観を持ち、中国に対して普遍的な価値観を掲げることである、とした。中国事務委員会スポークスマンの鄭文燦は会議の後で、政治評論家の南方朔氏の話として、どの国家も国際問題に取り組むときには、自国の利益を最大限に掌握し、損害を最小限にするのが原則だ。しかし馬政府は両岸関係で全く反対のことをやっている。サービス貿易協定馬習会も、ECFAも全てそうである。民進党は国民党と同じ轍を踏むべきではない。民進党は多くの討論をし、説得力があり人々に理解を得られる政策を準備し、また政策論述と立場の違いを区別しながら両岸議題について意見を述べる場を作ることだ、とした。
南方朔は、台湾本土政党の執政において、長い期間に渡って同じ価値観に基づいた良い関係が築き上げられて初めて、中国は台中関係での比較的妥当な台湾対応を模索できるようになるのである。台湾は中国がよりよくなり、中国の人々がより幸せになるのを期待するべきであるが、自己の能力を超えた考えを持つべきではない。台湾は、両岸関係が解決するまでは中国に対しては油断することはできない。中国には善意を持ちながら、台湾自身の特質を強化することであり、シンガポールや北欧4カ国の世界観のように創意発展していくことで、中国によって空洞化されることを防げるのである、と述べた。
林佳龍立法委員は会議の中で、以下のように強調した。台湾は民主化を対中戦略の中に入れるべきで、2つの戦略的思考を持つべきだ。1つ目は、台湾は現在中国との交流の質を深化させるべきである。経済だけに制限せず、人権や自由、民主主義を双方の経済貿易協議調印に入れることである。2つ目に、中国との交流範囲拡大に、中国と台湾の民間社会の交流を重点とした、意見の異なるもの、人権家、芸術家などとの交流を組み込むことだとした。林佳龍は中国の影響力が大きくなっていく中で、どのように台湾の民主主義を守り示していくかが一層大事になっていく、と述べた。
華人民主書院董事の曾建元は、積極的に中国に変えてみるという角度から提案を行った。台湾は中国人民に対して理解と善意で接し、中国文明の進化に加わることだとし、中国はいつ短期間に激変が起こってもおかしくないので、台湾は国家発展の戦略を練る中で、中国社会の動乱によって引き起こされる可能性のある台湾海峡の危機についても考慮する必要がある、と述べた。
民進党文宣部前主任で、コラム作家の周奕成は、台湾人は選ばれた者として、独特な国家のスタンスとして普遍的な価値を掲げ、台湾の民主主義を深化させるべきだとし、台湾に主体性のある中国民主化政策を展開し、国際社会で両岸議題について意見を述べる場を積極的に作ることだと述べ、民進党は現在中国の民主化に対して未だ戦術を討論できる段階にきていない。中国に対する認識と態度を一層しっかり持つことで、戦略を議論する意義を持つことができる。しかし、台湾と世界の他の国家は同じではなく、台湾は自己の民主主義を立派に成し遂げていくことで、中国の民主化に貢献することができるだろう、と述べた。

今回の拡大会議の参加者は約70名以上で、そのうち20名余りの発言があった。参加した中国の学生も民進党の対中政策拡大会議を評価し、彼らが台湾で学び交流している自身の経験から、民進党に意見を提起した。第7回の対中政策拡大会議は1031日(木)に行われ、テーマは「地域安全の角度から両岸関係をどのように位置づけるか」であり、中国事務委員会委員、陳菊高雄市長によって進められる。

 

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