2013年10月7日月曜日

「蕭習会談」についてのプレスリリース


民進党中国事務部の洪財隆主任は以下のコメントを出した。今年のAPEC首脳会議は「衡平な持続可能な成長」、「APEC 多角的貿易体制の強化」がテーマで、APECは台湾が参加できる数少ない国際組織であり、台湾は毎年貴重なAPECの総会を利用し、積極的な参加により建設的な提案を提起するべきで、台湾のためにより多くの実質的な利益を獲得する機会と捉えるべきである。しかし馬政府はこれとは逆に、APECを両岸政治の対話の場所に変え、絶えず台湾の国際関係を「両岸化」し、中共当局が国際社会の場で「一つの中国の枠組み」と主張するのを許し、台湾の国際地位を矮小化し、国際社会に中国が台湾の「宗主国」であるという誤った印象を与えている。これは極めて愚かなやり方である。

洪財隆主任は、台湾は独立した会員の資格でAPEC会議に参加しているが、馬政府は国際関係の「両岸化」の状況下で、現在国民は「蕭習会談」、「王張会談」を目にするだけである。台湾のAPEC参加の初心が喪失しており、台湾は今年のAPECのテーマ提出に積極的な貢献が出来ず、台湾の国際組織参加の具体的な戦略も提起できなかった。馬総統は歴史に自分の名を残すため、そして来年の「馬習会談」の条件を作るため、台湾を「一つの中国の枠組み」に押し込むことも厭わないのである。

中国国家主席の習近平はAPECの「蕭習会談」のなかで、両岸政治問題は「次の世代に先送りするべきではない」とし、これは中共が両岸の政治対話が遅遅として進まないことに我慢ができない表れであり、将来「ひとつの中国の枠組み」を前提に、馬政府に統一の圧力をかけていくのは必至である。しかし馬英九の支持率が最低を記録したことを見ても、馬政府が両岸の政治問題を話し始めたり、「馬習会談」積極的に進めようとしたりするならば、中共当局の 全ての要求を呑まされることになる。そうすれば台湾の政治経済の主体性は後戻りできないほど痛手をうけるだろう。洪財隆主任は、現在台湾は馬政府が引き起こした憲政の乱れに直面しており、経済は後退し人々の生活の苦しさは一層深刻な状況に直面している。馬政府は内政と経済問題を優先的に解決させるべきで、「馬習会談」や他の両岸の政治対話を軽率に進めることは、一時的に自分の無能から人々の目をそらすことができたとしても、人々の苦しみを消し去ることにはならないのである。

 

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