2014年2月28日金曜日

二二八デモ行進に参加 蘇主席:やっと手にした民主と自由を共に堅守する



民主進歩党蘇貞昌主席は28日、台湾国家聯盟が主催した「追悼二二八犠牲者、台湾新国家建立」大デモ行進に参加し、二二八被害者遺族及び聯盟主席の姚嘉文と追悼並びに二二八事件発生地である大稻埕區の「天馬茶房」からデモ行進を始め、台湾の社会が歴史の真相を明らかにすることを重視するよう、呼びかけた。蘇主席は、台湾の人々に対し、やっと手に入れた民主自由を大切にすることを呼びかけ、民主的な手段である「選挙」を通じて台湾人の意思を示し、人々が主人公であるという価値を守ろうと呼びかけた。

蘇主席は挨拶で、当時の外来政権である国民党は政権を守るために二二八事件を利用して台湾人を粛清し、このことにより多くの台湾人エリートが命を落とした。38年にも及ぶ長き戒厳令を経て、台湾の人々は沈黙から民主自由の獲得までに至った。そして、最初の政権交代が起き、民進党政権のときに「二二八事件真相調査委員会」が成立した。しかし真相解明への道のりはまだ先がある。台湾人はやっと手に入れた民主自由を皆で堅持しなければならないのだ。民主自由の価値を堅持することで、二二八事件が再び起きることを防げるのであり、民主のために命を捧げた先人たちと台湾の将来の世代ためにもなるのである、と述べた。

三立記者が、林義雄前党主席が新しい政党を作ろうとしていると聞いたが、民進党に衝撃はあるか、と尋ねた。それに対し蘇主席は、新年に私は林義雄前主席と会って意見交換をしたが、台湾は多元的で開放された社会であり、各種違った角度から異なる立場と意見が表明できる。一つの政党だけでは全ての人たちに応えることが難しいが、お互いに協力しあうことは可能である。先進的な民主国家であればあるほど、人々の力はより多元的であり、各方面の力を結合するべきで、このようにして台湾社会は発展していく。開放的な態度で政党の多元化を考えるべきだ。これは、人々が民進党を受け入れないとか民進党が変わる事が出来ないということではなく、民主主義が成熟した社会で起きる現象であり「受け入れて皆で一緒に努力するべきことだ」と述べた。

自由時報記者が、柯文哲医師が二二八は最終的な元凶を追究してもしなくてもよいと表明した件について尋ねた。蘇主席は、67年前の二二八事件は、外来政権が現地の人間を殺した最も悲惨な出来事であり、殺され、捕らえられ、騙されたのに話が出来なかった状況から政権交代後に至るまで、台湾人一代一代の努力によって真相が少し明らかになってきたものである。真相を明らかにすることにより、冤罪で亡くなった人たちが報いられるというものだ。蘇主席は、真相が明らかになることで許しも生まれ、この事件を昇華させることができ、台湾の人々は子々孫々まで、自分たちが国の主人公となって民主自由を堅持することで、強権により圧迫されたり、外来政権によって殺されたりすることもない、ということが理解できるのである、と述べた。今日の民主自由の台湾でも、もしまだ様々な勢力が外部から力を引き入れたいとしているならば、台湾人は二二八事件の教訓を思い出し、民主自由開放の制度と社会を堅持し、台湾の将来は全ての台湾人によって民主的な方法で決定されるということを守らなければいけない。そうすることで、このような悲劇が再度起こるのを防げるのである。よって、今日民進党は冤罪により亡くなった方々、遺族に対し哀悼の意を示すと同時に、歴史から教訓を得て、今日の民主自由は得がたいものであるがゆえ、この成果を堅持するよう努力し守り抜くことで、亡くなった人に報い、子孫のために幸せな社会を残していくことを誓うのである。

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